今日のLAは晴れ。
さていよいよこの時がやってきましたね。
築地移転!
歴史の詰まった築地も、東京都の思惑によりいよいよ移転となりました。
本当は築地の施設を建て替えるという選択肢でもよかったとは思うのですが、都としてはあんな銀座の隣の一等地を魚市場にしておくのはもったいないと感じていたのでしょうね。
確かに現在の建屋は古いし、壁がないので風雨どころか人間以外の生き物も入りたい放題な状況では、世界の潮流でもある衛生基準のHASSPは到底受けれないでしょう。
上の動画はアメリカへの最後の出荷日の築地
空調は無し。
暑いときは暑く、寒いときは寒い場内。
けどじゃあ豊洲が良いのか?・・・と問われれば、問題だらけだな~と感じましたよ。
おそらく現場で実際働く人間の声をくみ上げずに、設計とかしちゃっているのではないかな?
だってね・・・
築地の空撮を見ていただければわかるように、荷受け、セリ場、仲卸が効率的にl一つ屋根の下にあるわけですよ。
それがね・・・
これが豊洲市場なんだけど、まず荷受け、セリ場棟と仲卸棟を分断するように、道路が通っているんですよ。
ありえます?
いやありえない!
この道路があるために、連絡通路を渡らなきゃならないんですが・・・
年末年始などの書き入れ時だったら、ターレーの大渋滞を引き起こすんじゃないかな?
あ!
ターレーとは荷物を載せて市場内を走る乗り物ね。
上の動画でも走っていいましたよね。
あれね、もしぶつけられても、普通に「どこ見て歩いてるんだ! 気をつけろ!」って怒られちゃうこと多いんですよ。
開場前のなので入場許可を取らないと入れません。
これは開場後もこんな感じになるのかもね。
許可のない人は市場棟にはいれないようにするとか。
場内を撮ってきた動画を簡単にまとめたので、そちらをどうぞ↓
ざっとこんな感じです。
なんであんなに天井を高くしてしまったんだろう。
おそらく不必要ですよ。
あれだけの空間を冷やすためには相当な電力を必要とするはず。
ペイできないんじゃないかな?
すでに築地の年間の売り上げって下り坂だったし(原因はデフレやバブル崩壊に伴う不景気の他に、最近は市場を通さない新し流通もでき始めたことが大きい)
にもかかわらず築地の維持費よりもはるかに高額であろう施設を作っちゃって、大丈夫なんだろうかと心配になります。
8年ほど前に札幌の中央卸市場を見学させてもらったけど、あそこはマグロのセリ場なんかは、腰から下だけが冷えるようなシステムを作っていましたよ。
経済的で効率的だな~と感心したのを覚えてます。
仲卸の1コマも小さいよね~
これが仲卸が買う1コマのスペース。
これで一体何をしろと?
マグロの解体できませんよ!
結局みんな2コマ、3コマかってスペースを広げるしかないんですよ。
これで2コマ
念のためにお伝えしておくと、奥は別のコマですから。
ちなみに築地と違い、市場には関係者以外は入ることができません。
一般の人が入れるエリアは、3階、4階と屋上。
3階、4階はレストランや道具屋が入っています。
きれいになったのはいいんですけどね。
今築地で問題になっているのは、数万単位でいるのでは?と言われているネズミ。
そりゃ~小動物には3食昼寝付きの天国だったでしょうからね。
何世代にもわたって根城としていた天国が、ついに移転。
それにともなってネズミの引っ越しが始まると、銀座界隈のお店は戦々恐々としているそうですよ。
すでにネズミ取りやらフェンスを作って拡散を防ごうと、東京都は懸命の準備をしているようですが・・・
いったいどうなることやら。