堕天 -暴嵐の修羅- | きりえるのてけとぉ夜話
あの組手後

温泉に浸かりながらと

風呂上がり 秘伝の膏薬にて

師匠に マッサージを受ける

恥ずかしくも感じてしまった

結局 突きを当てた時

妙な手応えの謎

教えて貰え無かった

師匠に深々頭を下げ

礼を言い 寺を後にする

 約一ヶ月振りの ねぐら

荷物を無造作に放り

ベッドに倒れ込む

何故か体が火照る

胸の鼓動が 高鳴る

寺を出る前

師匠と食事したが

その時も師匠の顔

見るのが 恥ずかしく感じた

こんなの初めて

困惑しながらも余韻に浸り

朝を迎えると扉を叩く音

デジャブを感じる

念の為 枕下の

Luciferに手を伸ばす

「俺だ」

そう言って マスターが

入って来るのと同時に

銃口を向ける

「お前」
「俺の顔 確認してから銃向けただろ」

ため息混じりのマスター

「気のせい只の条件反射」

師匠と違って マスターには

何も感じ無い あたし
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