どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

とべ!ちいさいプロペラき

2018年11月14日 | 絵本(日本)


   とべ!ちいさいプロペラき/小風 さち・作 山本 忠敬・絵/福音館書店/2000年(初出1989年)


 お子さんが自分で何度も見たり、読むのをせがまれたりと評判の絵本です。

 初飛行をむかえる小さなプロペラ機ですが、格納庫に入ってきたジャンボ機をみて、自分が小さいことに自信をなくしていきます。

 なみだがでそうなプロペラ機にジャンボ機が「げんきをおだし、プロペラくん。ひろいそらでは ぼくらの おおきさのことなど わすれてしまうよ」と声をかけてくれます。

 滑走路へ向かう途中でも心ぼそいプロペラ機でしたが、ジャンボ機から「がんばれよ」といわれ、ゆっくりゆっくりはしりはじめます。
 
 だんだんはやく、もっとはやく ブルン ブルルン ブルルン。

 そらは どこまでもどこまでも ひろがっていました。

 ジャンボ機は、こどもの旅立ちのとき、あたたかく後押してあげる大人を象徴するようです。


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