どんぴんからりん

昔話、絵本、創作は主に短編の内容を紹介しています。やればやるほど森に迷い込む感じです。(2012.10から)

くそとみその話・・山梨

2020年08月10日 | 昔話(北信越)

・くそとみその話(山梨県/いまに語りつぐ日本民話集5/監修:野村純一・松谷みよ子/作品社/2002年)

 でかけたついでに味噌を買ってかえる途中、野糞をした市兵衛が、このままおいては惜しいと、蕗の葉っぱに包んで家に帰り、味噌で「ほうとう」でもつくるように女房にいう。

 「珍しく気がきいたこと」と、女房が包みを開けると鼻持ちならないくささ。

 糞だめに投げ込んだ方が味噌だったというおち。昔話、落語、小話には共通部分も多い。

 昔は排せつ物も貴重な肥料の時代。

 小話のような昔話でおちが 楽しめます。ただ、子どもには説明が必要でしょうか。

 

 「くそみそ一緒」というと、価値あるもの、ないものを一緒にするという慣用句。


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