【前回までのあらすじ】

立山キャンプ3日目は雨で、仕方なく登山を中止した僕達ファミリーは暗い気持ちで1日を過ごしました。


やりきれない気持ちで、ホテル立山で壮大な黒部ダムの景色を味わい・・・










ついでにビフテキをご堪能した僕達ファミリーはお腹が満たされたので、今度は温泉にでも浸かって疲れを癒そうと企てました。














日本一標高の高い温泉『みくりが池温泉』に何十年振りかに浸かって濁り湯を楽しみました。









ここの温泉もドライヤーなどもきちんとあってワイフも気に入りましたが、食堂の営業時間が既に過ぎていました。











仕方なく場所を移動して、テン場から近い僕らの『雷鳥荘』へ向かうことにしました。


足元に紫色の花があり、心が清められたワイフは「このお花は何て言うの?」とおもむろに尋ねてきました。











僕は純粋さと清潔さをあわせ持つ屈託のない笑顔を向けて、「トリカブトだよ?猛毒で有名な!」と答えを言いました。


この時のワイフは目をキラキラとさせて僕の解説を素直に聞き入っていました。












雷鳥荘で風呂上がりにはちょっぴり遅いビールを飲酒しました。



「やっぱり、ビールは枝豆セットに限る!」



僕はほろ酔いのせいか、ついつい難解な哲学的な科白を発していました。











窓の景色に映る雨の中の登山者達を眺めながら、「よく雨の中で登山する気になるよなぁ~?」と軟弱な発言を発してみたりもしました。



それから山に登らなくて、とぉ~~っても暇な僕達ファミリーは『富山県方言当てクイズ』で枝豆争奪戦を繰り広げたのであります。



ちょうど僕の座っている位置からしか見えないように『富山県方言ポスター』が貼ってあったからです。









【説明しよう!】


①まずは僕が方言を言ってみる。

②次にその方言を富山県民的な発音で言ってみる。

③最後に富山県民が実際の会話で使っている風な会話形式でしゃべくる・・・



当然、僕は富山弁なんて全く知らないし、完全にでっち上げた富山弁を最もらしく喋っているのだけども、意外や意外、お子達ふたりはとっても真剣です。



「君達は今まで『まめけ』の気持ちを考えたことがあるか?」


「今日はオメェ~まいどはやかったなぁ?んだとも、まめけェ~おっかぁこさえたからなぁぁ~?」

「そいが~、そいがっ!」



子供たちが当てられないとワイフまでガチで正解を当てに来るぐらい地味に盛り上がりました。



色々な富山弁を知ることのできた僕達ファミリーは、お汁粉を食べて知ることの大切さを学ぶことができました。














僕達ファミリーは雨が止むのを見計らってテン場に戻りました。













ジョン・レノンのように暇人だった僕達ファミリーは、早目にテン場へ戻ったので運良くテーブルを確保することが出来ました。













3日目の夕飯なので、パスタとレトルトのミートソースをグツグツと茹でました。












パスタができるまでの間、お子達ふたりは『アルプス一万尺』の手遊びをして、小槍や奥穂や槍ヶ岳などの槍・穂高連峰を楽しそうに歩いていました。














まずはお子達ふたりにパスタを食べさせました。













それからパスタだけでは味気ないので、クリアアサヒの『絶対もらえるキャンペーン』で2つゲットした2回目に僕の家にやって来た焼売『香蘭』を茹でました。



だから僕達ファミリーは茹で上がった焼売『香蘭』をご覧になられました。











すっかり僕は『香蘭』というネーミングが気に入り、やたら『香蘭』という富山弁を乱発していました。






そんな時でした・・・。






出来立てのボロネーゼ・パスタを運ぶワイフは、ボロネーゼ・パスタのボロを隠すように僕に耳打ちしてきたのです。





「ねぇ?貴方、さっきトリカブトって、確か猛毒がある青紫色の綺麗な花だって言ってたわよね・・・?」



不敵な微笑を浮かべた彼女は、僕の目の前にボロネーゼ・ミートソース・パスタをそっと置きました。


僕はアクティブパンツの左ポッケに眠る毒消し草の存在を感じていました。



立山で心と身体を清められたワイフは、雷鳥という鳥に興味を持ち・・・


鳥兜という鳥にまで興味を持ってしまったようであります。







to be continued・・・