「分人主義」というのは作家の平野啓一郎さんが提唱している概念。

みんなそれぞれ個人という「本当の自分」がいるわけではなくて、会社であったり家庭であったり、AさんやOさんと一緒にいるときには、別々の「自分」(=分人)になって関わっている。ひとつの本当の自分が複数の仮面を被って生きている、というのではなくて、それぞれの分人が全部「本当の自分」であるという考え。
非常に腑に落ちる概念なのだが、これを心療内科の世界に応用して考えてみた。