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実直に【 ミステリー 】を【 オススメ 】します。

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2019.01.19
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カテゴリ:読書記録
著者【 名倉編 】の『 異セカイ系 』を読み終えたので、記録も兼ねて紹介します。

本著者の Twitter は、こちら → @nagra_am

この【 なぐらあむ 】って著者名って「 アナグラム 」のアナグラムだったんですね。

ともかく、本作は【 第58回 メフィスト賞 受賞作 】で、

第54、55回に続いて、いきなり【 講談社タイガ 】から出た作品となります。

文庫サイズなので、誰もが手に取りやすいのではないでしょうか?


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しかしながら、さすがは【 メフィスト賞 受賞作 】と言いますか、

個人的な見解では、良くも悪くも【 読む人を選ぶ 】タイプの作品と言えるかもしれません。

というより、あらすじを読んで「 主人公、自分の書いた小説世界に入れるのかー 」それで「 現実世界でも異世界でもみんなが幸せになれる方法を探す? おもしろそー 」ってな感じで、

かなり【 ライト 】なものを想像していると「 この主人公、めっちゃ真面目に考えるやん! 推理しまくり( 読者もさせられまくり )かよっ!( 歓喜 )」となる【 恐れ 】があります。

と言っても【 ファンタジー 】の上に成り立つ【 ミステリー 】に対する【 推理 】なので、それなりにぶっ飛んではいるのですが、

最終的な【 真相 】を見れば、そんなことは「 本当に些細な問題だった 」ということに気付かされることでしょう。

ただし、全体的に【 ライト 】で読みやすい( というか【 地の文が関西弁 】なので、基本的に重くはならない )というのは間違いありません。

つまり、簡単に言えば、そこら辺の【 異世界転生もの 】の【 ライトノベル 】のように( 良い意味で )何も考えず気楽に読めるものではないが、

かと言って、重厚な【 ミステリー 】を読みたい人に【 特にオススメしたい作品 】かというと、テーマ的に、ちょっと微妙なところなのです。

要するに、紹介記事を書いていて考えるのは、どういう人に薦めるか? なわけですが、今回は割と特殊なケースになる気がしています。

まぁ、確実に【 読むべき人 】を挙げるなら、当然、まずは【 メタフィクションファン 】の方でしょうね。

そう言えば【 第53回 メフィスト賞 受賞作 】の『 NO推理、NO探偵? 』も【 メタミステリ 】でしたが、あちらと比べても、かなり印象が違って、

本作は、何より、その【 真面目さ 】で群を抜いています。

そう、今、改めて思いましたが、この作品の問題は、その【 真面目さ 】にあり、それこそが美点でもあるので、難しいのかもしれません。

しかも、地の文は関西弁で、一見、ふざけているような話なので、タチが悪い。笑

ちなみに「 まじめに。正直に生きていれば。きっとさいごにはしあわせになれます 」というのは、作中のある登場人物のセリフですが、

言ってしまえば【 真面目すぎる 】から、あまり【 軽い気持ちでオススメできない 】というのもあります。

言い換えれば【 真面目に読んでくれる人に読んで欲しい作品 】ということなのでしょう。

正直、主人公に感情移入できるかどうかは分かりませんし、ミステリーらしいミステリーとも言えないかもしれませんが、

後半に出てくる【 作者への挑戦状 】に関しては、文句なしの【 新本格 】でしたし、

いわゆる【 セカイ系 】に対する【 新しい解答 】として、以後【 セカイ系 】について語るなら読んでおかなくてはならない作品、と言えるくらいの示唆も含んでおり、

同時に「 愛とは何か? 」という問題にも、ある種の【 正解 】を導き出しているという意味で、おそらく誰もが「 想像以上だった 」という感想を抱くのではないでしょうか?

というわけで、結論としましては、この記事( 上記の文章 )を読んだ上で、ちょっとだけ【 覚悟して読む 】のがオススメです。

一言で言うなら「 期待し過ぎるな。ただし、本気で読め 」という感じですかね。

そういうスタンスで読めば、ある程度、どんな人でも楽しめると思います。

あと、最後に。

最後まで読めば分かると思いますが、この小説は【 小説を書いている人 】にも、是非、読んで欲しい( と、言わざるを得ない )作品です。

というのは、まぁ、ネタで言っているだけなのですが、気になったら、是非。

もちろん【 電子書籍版 】もありますよ。





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Last updated  2019.01.19 04:35:57
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