歴史作家『関裕二』先生の新潮社講座
なぜ解けない?
邪馬台国論争のカラクリを解く
の最終回でした
今回も濃い内容が盛りだくさんでしたので、ちょこっとご紹介いたします♪
平城京の説明をされる関先生
(関先生には掲載許可をいただいてますのでご安心くださいね)
平城京はその配置から、天皇が藤原氏を拝むように作られているのだそうです。
それと『日本書紀』
日本書紀は時の権力者の為に書かれたもの、と関先生はおっしゃいます。
日本書紀編纂時の権力者って誰だろう⁇
藤原不比等
645年の乙巳の変で蘇我入鹿を暗殺した中臣鎌足の子です。
不比等にしてみれば、蘇我氏(竹内宿禰)や物部氏(饒速日にぎはやひ)の活躍を後世に残したくない、という意図があり、歴史を改ざん。
蘇我や物部だけではなく、あのヤマトタケルをはじめヤマト建国に関わった氏族や地域などが、歴史上から抜け落ちているのだそう。
こうなると古代の天皇家の系図も怪しくなってきますね(・・;)
ヤマト建国という言葉が出てきましたが、関先生はヤマト建国の立役者は天之日矛(アメノヒボコ)だった、とお考えです。
アメノヒボコとは
朝鮮半島の新羅の王子で、ある姫神と結婚したのですが姫神をののしって怒らせてしまい、姫神は日本の実家に帰ってしまいます。アメノヒボコも追いかけて日本にやってきますが、結局別の女性と再婚。一体何しに?という渡来神(渡来系豪族)で、出石氏の祖神とされます。
↑これは一般説ね♪
そして関先生がご紹介くださったお話には、こんな面白いものが
『播磨国風土記』
アメノヒボコが渡ってきて、揖保川の河口を住処にしようと土地の長に願い出ました。
葦原志拳乎命(あしはらのしこおのみこと)は
「海の中なら」と許しました。
アメノヒボコは剣で海をかき混ぜ居座りました。
葦原志拳乎命はアメノヒボコの武勇を恐れ、国を奪われるのではないかと危惧しました。
葦原志拳乎命は出雲の大国主神のことです。
関先生いわく
「播磨国風土記」は日本書紀と違い、編者による改ざんをされていない(すり合わせをしていない)可能性が高いので軽視できない書物
だそうです。
この他にも、興味深い内容が盛りだくさんの楽しいご講義でした
関先生は4月から新潮社にて「邪馬台国から見える天皇の正体」を開講されます
この1月からの講座の続編となるようです。4月から初めて受講される方のために、今までの内容もお話くださるとのことですので、ご興味のある方はぜひぜひご一緒しませんか♪
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