おそらく大多数の皆様がお好きな「おみくじ」
寺社参拝などのお楽しみの一つとなっている方も多いのではないでしょうか?
かくいう私も大好きです♡
「神籤」とは神仏の意を受けて吉凶禍福・勝敗・順番などを占い、物事を選定する方法の一つとして、広く用いられています。
寺社で引くおみくじの他に、商店街のイベントや順番を決める「あみだくじ」などなど、籤にも実に色々ございますね。
日本の歴史をさかのぼっていきますと…
日本書紀の斉明天皇の巻に、有間皇子が謀反の成否を占うために「短籍(ひねりぶみ)」を取ったことが記されています。
また続日本紀には、聖武天皇が宴席で
仁・義・礼・智・信
の字を書いた「短籍(たんじゃく)」を取らせ、その字により物を賜ったという記述があります。
短籍→短冊・短尺
とも書き、紙片を用いたクジのことです。
この聖武天皇のクジは、神仏の意を介さずに行われていますが、多くは神前で神意をおうかがいして行われてきました。
神意を奉じてのクジ引きとして、室町将軍の足利義持の後嗣決定のお話がよく知られています。
八幡宮前(石清水八幡宮か?)にてクジを取り、兄弟4人の中から青蓮院義円が選ばれて還俗し、第6代将軍「足利義宣(義教)」となった、というものです。
この他にも“クジによる多数決”などが行われた例もございます。
古来から神前において、人は平等であり神仏の前で引くクジも身分に関係なく公平平等のものでした。
神意を奉じたクジは、その結果が御神慮であるとされ、日常の社会関係においても強い効力があったと思われます。
ですが近世に入り「富くじ」などの流行により、遊戯的な性格が強くなって現代に至っています。
ここで「阿弥陀籤(あみだくじ)」についても触れておきますね。
あみだくじは室町時代から行われていましたが、現在とは違い真ん中から外に向かって、放射線状に人数分の線を書いて、それを引くというものでした。
これが阿弥陀如来の後光に似ていたことから“あみだくじ”と呼ばれるようになりました。
写真は回向院の阿弥陀様
私個人に関してですが…
神仏に真剣にお伺いをたてる場合は、参拝時になるべく具体的に内容をお話して御神籤を引いています。たいていはどんぴしゃりでお答えをいただいております。
時と場合によっては楽しむ感じで引く場合もありますし、それはそれで良いのかな〜と思っております
おみくじの元祖は比叡山の元三大師とされていますが、今日は神道からの御神籤の歴史をご紹介しました(^^)
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