昨日は古代史日和勉強会
今回の講師はなんと安本美典先生❣️
テーマは『神武天皇東征伝承・六つの謎』
安本先生曰く
古事記→天皇家の家記・暦ではなく伝承
日本書紀→暦入りの歴史書
とのこと。確かにそうですね。
そして神武天皇が即位した皇紀元年は紀元前660年とされています。
ですが紀元前660年とすると、縄文時代末期〜弥生時代初期のあたりとなり、明らかに古すぎて年代が合わなくなってしまいます。
ではなぜ神武天皇は紀元前660年に即位したことに定められたのでしょう⁇
このことについて「辛酉(しんゆう)革命説」というお話がありました。
中国の古代には
陰陽五行説(陰と陽・木火土金水・水の働きの強さによって天地の変異・人事の吉凶を説明する説)に基づき、天変地異や運命を予言する「讖緯(しんい)説」
というのがありました。
辛酉の年、中でも21度目(1260年・60の21倍)の辛酉の年ごとに大革命があるというものです。
日本の古伝は、古事記のように起きた事件は記されているものの、その年代は記されていないことがほとんどです。
そこで日本書紀の編纂者は、中国の史書にならい暦年月日などを入れて整えようとしました。
その際に日本史上の大変革といえる神武天皇の即位を、推古天皇の9年(辛酉の年601)からさかのぼって、1260年前の辛酉の年においたと考えられます。
では神武天皇は本当はいつ頃の人なのでしょう⁇
安本先生のお立場からの説によれば
活躍年代がはっきりしている雄略天皇から、天皇の平均在位年数9〜10年をさかのぼりますと、大体280年前後となります。
記紀によれば天照大神は神武天皇の5代前となっているので、これも天皇の平均在位年数9〜10年で^_^と230年前後となり、邪馬台国や卑弥呼の活躍年代と重なるんですね(^^)
なんだかとてもスッキリしました〜
ご興味のある方はぜひぜひ〜♪