園島義船、ぷるっと企画の活動日誌DX

ぷるっと企画の活動日誌。
漫画、イラスト、ゲーム、小説の情報を掲載。
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いろいろな発表形態の良し悪し

元記事はこちら



作品の発表形態


 作品を作っていくうえで、いろいろな形態がありますよね。


 私が最初にやったのは普通にHPでの掲載。ちょうど18歳くらいの頃、ウィンドウズ98が普及してインターネットがようやくある程度使える時代になりました。まだあのときは電話回線が多くて、一分10円とか?だった気がしますね。


 そのせいか月の電話料金が三万を超えた、なんてこともあった気がします。ネットが定額の今と比べると驚きの時代ですね。で、そこでやったのはHPで自分が描いた絵を出すという形式。まあ、一般的といいますか、今だったらピクシブやブログで絵を出すみたいな感じでしょうか。


 次は同人誌即売会ですよね。これも大学生時代が一番やったのかな。はっきり言うと性に合わないので、ほとんど出なくなりましたね。一回賊王街の体験版の配布ついでに2008年くらいに久々に出たこともありましたが、空気が悪くて・・・耐えきれずw


 2004年か2003年か、そのあたりでたまたまDL販売が出てきました。もう少し前からありましたが、私が知って利用を始めたのはその時分ですね。この頃はDL販売自体が物珍しくて、そんなにたいしたものじゃなくても売れた時代です。


 業界全体の作品の相対的な質は今とそんなに変わらないとは思いますけど、珍しい時代だったからかうちのサークルもよく雑誌とかに載ったこともありました。同人関係が大半でしたけど、商業のものもあったのかな? 連絡くれたところや献本してくれたもの以外は詳細はわからないので、そういう時代だったということですね。連絡があったのはメガストアとか一発系の特集雑誌ですね。


 それから燃焼系やスピリチュアル系等、中身を探求するものを始めてから販売という形式から少し遠ざかってしまいまして、利益を求めていない方向にもいきました。


 その最たるものが小説の連載投稿ですかね。出すほうも無償でやっていますので、このあたりが究極的なものとはいえます。



それぞれの良し悪し


 ちょっとだらけた綴りになってしまいましたが、まとめるとこうなります。



1、自分の管理するサイトで発表する(有料もできますが、とりあえず無料として)


2、他サイトで無料で出す(小説等)


3、DL販売をする



 となります。


 私の場合は、これにイラストレーターの仕事と、これから話題にするプランとかも加えられます。


 これに対する良し悪しを追記すると



1、自分の管理するサイトで発表する


良い面:完全自由
悪い面:集客力が乏しい


2、他サイトで無料で出す(小説等)


良い面:集客力がある
悪い面:突然消えることがある


3、DL販売をする


良い面:収益が出る
悪い面:表現上の問題で販売できないものがある。売れるかはその時次第



 うん、まさに一長一短。どれも良し悪しがありますね。


 本当にどれも良い面と悪い面があって、世の中はバランスだなーと思います。


 何が言いたいかといえば、ここ最近ブログでも書いていますが、そろそろ統合したいと考えているんですよね。


 ここ三年、あるいは四年くらいって「2」に力を入れていました。その最大の理由は、「ハーレム殿下」にあります。


 ハーレム殿下ってパッケージ化もして、一応全国販売したんですけど、売り上げ的には酷いものでしたね。しょうがないです。だって一般向けでアダルトは無い普通のゲームでしたしね。それを承知で一回やってみた感じです。


 で、せっかく面白いものが出来たのに見てもらえないのは残念な気持ちが強くて、無料でもなんでもいいから作品を見てもらいたい方向にシフトして、今までやってきました。


 この点では私の欲求は多少なりとも満たされましたね。


 十二英雄伝は売り文句自体がハーレム殿下をやった人にしかわからないコアなものになっているので、もともと大勢の人に見てもらう意思はありませんでした。あれはまあ、どっちでもいいです。


 ただ、そのうち数字が伸びないので、気分転換にスレイブサーガを始めたわけですが、こちらが続けるうちに数字が伸びてきました。これ自体は素晴らしいことではあったのですが、結局のところ「もっと喜んでもらおう」という迎合が強くなってしまって、私もだいぶ無理をしたので、疲れとクオリティーへの不満がたまって、少し休憩となりました。


 これも先日書きましたが、いくら数字が伸びても収益にはならないので、最終的に作者の作品への愛情だけで支えねばなりません。


 一方で、読者数が増えれば増えるほどマイナス側のコメントもあったりするわけで、それが全体的には少しの割合でも、疲れているとイライラしたりしますよね。


 中には勝手に低評価つける人もいますから「金も払っていないのにふざけるな」とは素直に思いますよね。他のクリエイターの方には、このあたりはご賛同いただけるはずです。


 これも逆に考えると、今までずっと作品を売って生計を立ててきたので、その対極を経験するには良い環境でした。



では、どれがいいのか?


 結局のところ、バランスなんだと思います。


 前述したように、対極ばかりやっていると続けるのが難しくなります。スレイブサーガに関してはまったくもって続ける意思はあるのですが、私の意思とは無関係に書けなくなる可能性はありますので、このあたりで手を打っておくのがよいでしょう。


 これは政治思想にも当てはまることで、極左でも極右(日本の極右は世界の中道ですが)でもダメということです。


 何事もバランス。今世界が極左から右側に戻ろうとしているように、世界は均衡によって成り立つように設計されています。ちょっとロードス島戦記の魔女みたいな発言ですけどね。


 ですから、私が今までやってきたことはすべて無駄ではなく、同様にすべてをバランスよくやることが作品を維持していくうえで重要と考えます。


 そこで各自プランの話になっていきます。


 ここでは主に無料でやってきた連載が一番影響を受けますから、これをどれだけ保持できるか、つまりは作者の願望と読者の欲求との間の釣り合いが取れるかの問題となります。


 こればかりはやってみないとわかりませんね。仮に配信プランを作ったとすると、おそらく私はほとんどの力をプランのほうに注いで、無料のほうはたまに更新といった具合になると思います。


 そこで私の「見てもらいたい願望」と「続けるためのモチベーション」が衝突するはずなので、どれくらい耐えられるか。または新しいバランスを得られるか。


 ともあれ、普通に考えてお金を払ってまで見たい人は少数なので、それを承知の上で続けるしかありません。ただ、私の考えの中に「作品は作っておけば、あとからどうにでもなる」という考えがありまして、これは事実その通りです。


 無料投稿はいつでもできるので、書き溜めているという意識があれば問題ないのです。


 実際スレイブサーガの連載前には草案やプロットで40万文字くらいは書いているわけで、その予定が狂いだしたのは、連載半年以上経ってからでしたからね。


 それを書いている間、私はどんな心境だったかといえば、作品への情熱しかありませんでした。


 読者に見てもらおう、という意識はほぼ皆無で、自分が書きたいから書くんだ!という強い感情しかもっておらず、早く出したい気持ちはありましたが、それで数字を稼ぐんだ!という意思はゼロでした。


 あくまで結果は結果。私はそれまでのプロセスを大事にするタイプなので、その時楽しめれば一番です。


 そういう経験もありまして、すべては良し悪しかなと。


 より楽しんでもらえるように流れを変更できたのも、結果的には読んでくれる人が多くなったからでもあります。逆にそうなったから作品としては危うくなってきたとも考えられます。



 以上、長々と書きましたが、まずは試してみないとわかりません。


 このまま続けてもいずれまた限界はきそうなので、いろいろな形態を試して、どれが自分に合っているのかを見つけたいと思っています。




 作品関係のブログは移転しました。







※クリエイター支援「Ci-en」






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