彼女の踏み方は「踏まれたかったのでしょ? それもこのピンヒールで」とでも言いたげだった。遠慮はなかった。ふつうであれば前のめりに本底に体重を集め、怖々と踏む彼女だったが、今夜は違った。壁に手をそえ、背筋ををまっすぐにして、思いきりヒールに体重を乗せ、背を踏みまわる。アイスピックのような二つのヒールに全体重を込めている。
ヒールの下は、その強烈な踏圧を受け、皮膚の細胞は死滅しているに違いなかった。痛いというより、燃えている感覚だった。火傷したようにヒールの下だけが熱かった。彼女が背を一歩踏むたびにそれが増える。火がついたように熱くなる。ピンヒールは背中と臀部をこれでもかというほど踏みつける。
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