ハバナ旧市街(キューバ)の両替事情&インターネット事情


キューバではほとんどクレジットカードは使えないと思っていた方が無難。使えたとしても7%くらい上乗せされます。普段、先進国へ旅行するときはほとんど現金を持たず、現地通貨はATMでクレジットカードでキャッシングで出すか、外貨を自分の口座から引き出せるカードを利用しています。

ただ、キューバではATMもカードが出て来なかったりしないだろうか・・・と不安だったので日本円とカナダドル(後半でカナダに行くのでついでに)を持っていきました。

1.銀行で両替

ホテルではカナダドルしか両替出来ないということだったので(小さいホテルだったからかもしれません)、銀行で日本円を両替しようとまずは大きな銀行へ向かいました。

窓口で簡単に出来るのかと思えば・・・奥のデスクに案内されて、かしこまった書類を用意しなければならないらしく、ホテルの住所、パスポートなどを求められました。ただの両替にしてはかなり大げさな書類と手続きです。銀行の女性も慣れているらしく、私達がホテルの住所を控えていなかったために結局両替出来ないということがわかり、「銀行だと結構大変だからオビスポ通りのあそこの角の両替所へ行ったほうが簡単よ。」と場所を教えてくれました。

結論から言うと、パスポートを見せてホテル住所を書けば両替は出来るはずですが、時間がかかります。

2.オビスポ通りの両替所

ウエスタンユニオンのマークがついた両替場所は素通りしてしまいそうな感じなのですが、外に観光客が列を作っているので分かりやすいです。セキュリティが1人ずつ中に入れてくれるので、外で待つしかありません。ただ、両替にかかる時間は短時間なので割と早く順番が回ってきます。

緑の壁の建物の両替所にならぶ外国人ツーリストたち
ランチタイムを除き8時半から6時までオープン


私は日本円を両替した後に、3CUCを出して地元の人が使うCUPに変えてくれないか、と頼んでみました。なぜならば、ガラス越しにはチェ・ゲバラ他、キューバの英雄と思われる人物たちのが印刷されたされた紙幣が並んでいて、記念に少し持っていたいな~と思ったからです。

たった3CUC替えただけなのに、紙幣がたくさん。お土産に、と伝えたせいか、全ての種類の紙幣を加えてくれて、窓口の男性はとても親切でした。

3.インターネット事情 - 国営テレコム企業ETECSAのカードを購入する

出発前にググって調べておいたので、なにやらカードを購入して1時間ごとしかつながらないらしい、ということは理解していたものの、さて、そのカードはどこで買うのかしら?と思っていました。

ハバナ旧市街のメインの通りはオスレボ通り。カフェ、レストラン、お土産屋さん、民芸品などを売る小さな野外マーケット、ちょっとクラッシックなホテルなどはこの通りに集中しています。その通りを歩いていると、ありました、ETECSAの看板!

ところが・・・・長蛇の列。そしてドアの中にも座って待っている人がたくさん。それを見て私は挫折。いづれにしても、カードを買ったところで決まったWiFi公園などでしか使えないので、そんなに使えないか、と諦めモード。たまにはデジタルデトックスも良いしね!

そして午後、埠頭にある「サン・ホセ民芸品市場」へ行ったときに、たまたまETECSAの小さなオフィスを発見!ここは4、5名しか待っていなかったので短時間で入れました。なんども来たくないしなあ、と思い「5枚ください。」と言うと3枚までしか買えないとのこと。

これは利用者が増えすぎてWiFiが弱くなることを防いでいるのか、それとも国民が余計な世界の状況、報道などにあまり触れないようにするのが目的なのか・・・微妙です。とりあえず3枚購入しました。

WiFi公園の一つ。ヤシの木の下のベンチに座っていたら、地元のおじさんに「ココナツが落ちるから危ないよ」と注意された。

ホテルの近くにWiFi公園があったので、そこでコインでこすって番号を出してパスコードをスマホに入れれば繋がりました! ただし、所詮野外なのでいつまでも座ってインターネットをつなぐでもなく、時間制限があるとなると必要なことだけ使ってすぐにOFFにしたりして、節約モード。

4.インターネット事情 - ホテルのWiFi

私達のホテルは小さなB&B的なホテルだったので、大きなホテルでの事情は分かりませんが、小さなホテルでもなんとWiFiは有料で使うことが可能でした。まったく期待していなかったので意外でした!(笑)

ただし、料金は多少高くて1時間2.5CUC。 ま、冷静に考えればぜんぜん高くはないのですが、なにせ国営カードでは1CUCだと分かっているので高く感じてしまいます。 ホテルのWiFiは割と快適につながりました。 会社から支給されているiPhoneはセキュリティも高くしてあるようで、公園ではメールが入ってこなかったのですが、ホテルWiFiだったらOKでした。

キューバでは、ハバナの後、バラデロに行く途中のリゾート地へ行ったのですが、そちらのホテルもWiFiは一応繋がりましたが、ロビー以外では厳しい感じでした。そのホテルはETECSAのカードを1枚1CUCでレセプションで売ってくれるという仕組み。上乗せされておらず良心的♪

まとめ - キューバは現金主義、せっかくならデジタルデトックスがお薦め

キューバの通貨は外国人が使うCUC(クック)と国民が使うCUP(ペソ・クバーノ)があります。ツーリストはCUCだけ持っていればまず大丈夫です。1CUCの価値は1USDと同じ。両替はUSDからだと手数料がかかるので、その他の通貨、カナダドル、ユーロ、日本円などからの両替がお薦めです。場所によって両替できる通貨が限られる場合もあります。

空港到着時に両替所があるのですが、長蛇の列でした。幸いカナダドルを少し持っていたので、タクシーの運転手にはカナダドルで支払いを了承してもらいました。(日本円だったら受け取ってもらえなかったと思います。)

クレジットカードは手数料を高く取られるので、使えたとしてもあまりお薦めできません。チェックアウト時にホテルで1度だけ使いましたが、マイアミと交信するらしく、時間もかかりました。そのホテルの場合はVISAかMasterだったら、という感じでしたが最後までキャッシュがいいんだけど・・・と渋られる感じ。

カフェやレストランでは、ちょっとした広さを確保しているお店では生バンドが入り、ブエナ・ビスタ・ソシアルクラブなどの曲が流れてとても陽気。社会主義国のキューバでは、収入は限られているので、チップは大切な収入源。楽しく過ごせたならばチップを渡すのが礼儀です。そういう意味でも現金、コインはいつも持っていると便利です。

空港の出発ゲートでもバンドの演奏でお見送り♪また訪れたくなる

インターネットは本当にWiFi公園かホテルくらいなので、他の国のようにレストランでWiFiありますか?などというのは愚問。私は基本、メールの受信とFacebookやインスタグラムの写真のアップなどをしたら、後はデジタルデトックス。

ヘミングウェイの愛したレストラン&バー、Floriditaはいつも大盛況。バンドの人達の服装もちょっと上品。

ここまでいつもと違う不便さを感じる国は本当にアマゾンの奥地とかポリネシアの小さな島とかだったら別ですが、普通の都市部では珍しいかもしれません。インターネットがつながらないと時間に空白が出来て、生活をより楽しめる気もします。

Floridita外観。いつも混んでいるのでランチ時を避けて早めの夕方くらいがお薦め