日本共産党は「小さな嘘」はつかないが、「大きな嘘」をついている。~故善川三朗先生談~ | 加納有輝彦

日本共産党は「小さな嘘」はつかないが、「大きな嘘」をついている。~故善川三朗先生談~

 幸福実現党は、2009年大川隆法総裁の「幸福実現党宣言」から始まりました。
幸福実現党宣言は、1848年マルクスの「共産党宣言」を無力化、無効化することを目指しています。

 

 共産主義に含まれるユートピア思想の部分は共有するところもあるかもしれません。

 

しかし、共産主義がどのような国となるのか、ソビエトのスターリン、中国の毛沢東、現在の習近平、北朝鮮等の歴史(暴力革命、粛清、貧困、人権侵害、特権階級の形成と腐敗、全体主義、覇権主義、軍事独裁体制等々)を目撃し、神なき国家の恐ろしさ、間違いを知るところとなっています。

 

 幸福実現党と共産党は、「消費税増税反対」の政策が同じではあるが、他の面では全く違う政治思想を持つ政党です。

 

 幸福実現党は、小さな政府(自由の大国)を志向します。(フラットな安い税金)

 共産党は、大きな政府(福祉国家)を志向します。(累進課税で、富裕層の富を強制的に国家管理します。)

 

 幸福実現党は、減税政党です。富裕層も含め、すべての国民に対して税負担の軽減を目指します。

 共産党は、富裕層、大企業に対して重税をかけ、それを中間層・貧困層に移転することを目指します。

 

 幸福実現党は、富の形成を祝福し、すべての国民が繁栄できる国造りを目指します。私有財産を国家から守ります。

 共産党は、富裕層、大企業の富を祝福しません。むしろ激しく嫉妬し、私有財産の形成を否定します。よって「貧しさの平等」が論理的帰結です。

 

 幸福実現党は、宗教立国を目指します。歴史上、正しい宗教が栄えた時は、国が最も繁栄した時です。宗教立国の意味は、国民の神の子としての尊厳(人権)が最高度に守られ、国民の自由が最高度に保障される社会を意味します。信仰を軽んずる社会は、内心の自由が必ずしも尊重されない社会を意味し、その行き先は人権侵害、自由を奪われる奴隷制社会です。

 

 共産党は、神なき唯物論国家の樹立を目指します。共産党政権に反旗を翻す国民は、神の子としての尊厳(人権)がないゆえにモノとして扱われ、粛清され消されます。

 

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 私の共産主義に対する考えは以上のようなものであることを前置きとしたい。

 

青年期の一時期、共産党に傾倒した事もある故善川三朗先生(幸福の科学名誉顧問)は、かつてこう言われた。

 

「共産党は、小さな嘘はつかない。が、大きな嘘をついている。」

 

 今回、私が書こうとしている事は、まさしく「小さな正直」と「大きな嘘」のところである。

 

 国政を舞台とするところでは、共産党の「大きな嘘(唯物論・共産主義)」から派生する政策「重税福祉国家」「護憲」「米軍基地反対」等をとうてい看過することはできない。

 

 しかし、地方においては、「小さな嘘」はつかない日本共産党は、学ぶべき点も多々あることを認めざるを得ない。

 

 ある時、あるご婦人がこう言ったことが衝撃であった。

「私の自治会から出ている議員さんは、元小学校の校長先生で、選挙の時は、私もその人に投票しています。でも、日ごろの小さな案件の陳情は、共産党の議員さんにお願いしています。校長先生だった議員さんはいわば名誉職で、細かい事を陳情してもなかなか動いてもらえないから。共産党さんの議員さんは、すぐ対応してもらえるのよ。」

 

 他でも、このような意見を耳にした。

 

また、岐阜県のS町のトップ当選は、共産党の女性候補者である。以前からそうらしい。

 

また、岐阜県の県議会の元公明党の県議さんから直接伺った話であるが、「我々公明党のみでなく、自民党の県議も多くが共産党県議には一目置いていた。彼らはよく勉強している。」

 

 また、今回の地方選で、県内のある市ではほとんどの議員が、自民党・公明党員となり、たった一人共産党の議員が野党の立場として議席を確保した。

 市政に詳しい関係者は言う。

もし、共産党の市議がいなかったら、オール与党、市議会選挙と市長選挙を別々にする二元制の意味はなくなる。つまり「議会は死ぬ」と。

 とりわけ、その共産党の市議は、地方行政に関しては、ドグマチックではなく、柔軟な方であるという点で信頼も篤いという評価も聞いた。

 市議会の重要な機能である、市行政の「チェック機能」を専門的知見の上、果たしているのは、共産党市議しかいないというのである。

 

 国会の現場と、地方議会の現場では、いささか原理が違うようである。

 

 
 共産党宣言の無効化、強い表現でいえば「共産主義の撲滅」が立党理念の大きな柱の一つである幸福実現党員の私が、共産党の宣伝をしているわけではないが、地方議会においては、学ぶべき点もあるという事である。

 

 岐阜県のような超保守王国において、トップ当選を果たす共産党議員もいるのである。それは地方行政のレベルでは関係のないドグマから距離を置き、よく勉強し、議会において厳しい目でチェック機能の役割を担い、市民、町民の小さな陳情にもフットワーク軽く対応するところが評価されているようだ。

 

 さて、もう一つ驚いた事がある。

 件の共産党市議の年齢は、78歳である。

選挙後の議会質問では、一気に若返った市議会議員の平均年齢を自分一人で釣り上げていることに陳謝された。

 

 私は、とある機会に、78歳の共産党市議の挨拶を聞く機会があった。

その時、初めてその議員を間近で見ることとなった。

 

 78歳の男性議員である。

 

 わたしは驚いた。

 

 その姿、質素な佇まい、無駄な贅肉のない引き締まった体、

まるで青年のような印象を私に与えたのである。お若い。

 あるいは、ユートピア思想の理想のところを内心に「把持」して来られたのだろうか。

 若作りして若いのではなく、内面から出ているであろうオーラ、お姿がお若いのである。

 

まるで青年の一時期、共産主義に傾倒した故善川三朗先生を彷彿とさせるお姿に正直、私は感銘を受けた。

 78歳の青年のような姿は、今年、数えで還暦を迎える私に、「希望」を与えてくれた。
78歳で、こんなに若くいられるのか。

 さて、私は共産党に転向するのではありません。(笑)

 

 「われ以外みなわが」吉川英治
 

国政レベルの大きな嘘に対しては、断固、看過できませんが、地方行政のところでは、学ぶべきは、学ぶというスタンスです。ご理解願いたい。

 

 ※森口朗先生のご著書「左翼老人」は購入しているのですが、まだ読んでおりません。これを読んだら、あるいはこの記事を書けなかったかもしれませんが、現段階での私の正直な気持ちでございます。

 

 

 

 

 

 

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