DBSのデバイス
DBSのデバイス
・Boston Scientific
・Medtronic
・Abbot
・IPG
充電式と非充電式、MRI対応とMRI非対応がある
非充電式の場合は通常リチウム電池を内蔵し電池の寿命は4-5年
充電式の場合には15-25年と長いスパンで使用することができる
充電は1週間に数時間程度
充電作業が煩雑であり患者の高齢化に伴う認知機能低下や運動症状の悪化により充電が困難となる場合がある
今後自身での充電が困難になることが予想される場合や、高齢者では非充電式を選択する
ジストニアでは高出力で継続的刺激が必要となるため充電式を選択することが多い
・リード
視床下核に留置する
視床下核は直径が2-4mm大
対してリードは電極が約1.5mm、0.5-1.5mm間隔で配置されている
→全ての電極がSTN内に収まるわけではない
・プログラミング
単極刺激(monopolar)
治療部位(最適部位)を陰極、IPGを陽極とする
陰極から同心円状に刺激が広がる
*interleaving mode
Medtronicで採用。同一リード内で陰極を2箇所設定し、異なる刺激を同時に行う
双極刺激(bipolar)
電極内に陰極と陽極を設定する
刺激範囲を狭くし、刺激の波及による副作用の軽減が可能
Directional Mode
BostonとAbbott社が採用
刺激の広がりを三次元的に調節可能
*MICC(multiple independent current control)
system
各電極に独立した電流を供給可能
・DBSとMRI
・メドトロニック
MRI対応デバイスの確認(medtonic)
胸部レントゲンで確認
全身対応:NLB, NKD, NKG
頭部のみ対応:NFW, NLA
ポケットアダプタがあっても撮影できない
MRI対応DBSでの撮影条件
撮影時の操作
1.
刺激をモノポーラーの0Vにする
2.
インピーダンスの確認
3.
撮影時の設定
4.
撮影終了後、インピーダンスの確認
・ボストン
チェックリスト
1.
MRI適応機種であることを確認する
2.
IPGは胸部
3.
アダプタを使用していない
4.
IPGの充電が満タンである
5.
撮影前にMRI modeへ変更する
*インピーダンスのチェックなど自動でやってくれる
6.
撮影は30分まで
・患者用プログラマ
機能
1)治療のon/off
2)電池残量の確認
3)電池残量アラート
4)治療設定の変更
・DBSの副作用
術後早期意識不鮮明
→10-30%に生じるが可逆性で10日以内に改善する
前頭葉性執行機能障害
言語流暢性の障害
視空間記憶障害
抑うつ
躁鬱
自殺企図
術前精神症状がある場合には術後の精神合併症が多い
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