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ウイスキーマエストロによるIdeas worth spreading

5Gが実現することで、働き方が大きく変わる業種は?どのように変わる?

※Quoraで回答した内容を一部修正して掲載。自分の備忘録として。

 

僕は電気・電子工学を大学で学び(必修の電磁気学は単位取得まで4年かかったけど、最終的には「優」をもらえた)、会社に入ってからは10年以上無線技術開発をしていた。第1級陸上無線技術士という国家資格も持っている。つまり、他の人よりも無線技術に詳しいかもしれない。5Gについても詳細な技術・マーケット調査をしたことがありますのでそれを参考にしながら予想する。

 

5Gとは移動通信システムの第5世代を意味する。

移動通信システムとは携帯やスマホのこと。

5Gの特徴として「超高速」「超低遅延」「多数同時接続」がある。

これら3つはトレードオフの関係にあり、3つを同時に実現できるわけではないが、それぞれに色々なことが出来る可能性がある。

 

まず、「超高速」

超高速にファイル伝送が出来る。これまで以上に動画配信などリッチなコンテンツを気軽に見られるようになるだろう。コンサートやスポーツ観戦の没入感が変わるかもしれない。またオンライン会議もストレスなく出来るだろう。

「超高速」で働き方が大きく変わる業種は、いわゆるオフィスワーカーではないかと予想している。2020年3月現在は新型コロナウイルスの影響により在宅勤務が奨励され、オンライン会議を利用する人が増えている。しかし回線の状況によっては途中で固まったりしてまだまだストレスが多い状況とも聞く。「超高速」になればスムーズにオンライン会議ができ、まるで一緒の場所にいるような気がするだろう。オフィスワーカーであれば他の業種(例えば保育士や介護士など)に比べてITリテラシーも高いので早く普及すると思う。

 

次に、「超低遅延」

これは信号を送ってから帰ってくる時間がものすごく短いことを示す。

なので、安全性が求められる領域で活用される。

具体的に言えば自動運転。自動運転中に事故になりそうな出来事(例えば人が飛び出してくるなど)が起こると即座に回避行動が取れるように周りの車や信号機と通信をします。そういう通信網が張り巡らされると、安心して自動運転のタクシーやバスに乗ることができるだろう。

なので、「超低遅延」で働き方が大きく変わる業種は公共交通機関運送業の運転手だと予想する。人手不足の解消や居眠り運転の防止などのメリットを享受できるかもしれない。

 

最後に、「多数同時接続」

これはIoT(物のインターネット)のアップデート・本格運用が出来ることを示す。いろいろな所に張り巡らされたセンサー付きの端末から様々なデータを吸い上げ活用することで、人びとの暮らしがより豊かになるかもしれない。IoTの活用範囲はより広くなり、スマートシティや農業の自動管理などの分野で応用されるだろう。災害の早期発見にも役立つかもしれない。

この「多数同時接続」で働き方が大きく変わる業種は公務員だと思う。各地域から常時上がってくるデータをチェックし、AIなども活用して適切に管理することができる。そういったデータを扱える人たちが公務員に採用されていくと予想している。

 

他にも様々な業種に影響を与えると思いますが、僕は現在オフィスワーカーなので「超高速」のメリットを享受し、どこでも働けるように今から準備している。

 

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