猫街暮らしの詩人さん

猫街に暮らす詩人さんのひとりごと

まだ孤独ですらない

ろうそくの炎が揺らぐように

頭の芯からのみこまれる

 

いや

そんなものじゃない

説明できる時点で既に

孤独とは呼べないから

 

心がすり減って

自分だけしか見えなくなる

 

いや

そんなものじゃない

言葉で描けるうちは

まだ

孤独ですらない

 

絶望は微かな希望を内包し

希望は一瞬で絶望になる

 

だが

孤独(あるいは孤独に似たもの)は

絶望の深みから少しずつ顔を出す

 

気づいた時には

もう手遅れだ

 

ろうそくの炎が消えるように

頭の芯からのみこまれる

 

いや

そんなものじゃない

説明できる時点で既に

孤独とは呼べないから

 

心がすり減って

自分だけしか見えなくなる

 

いや

そんなものじゃない

言葉で描けるうちは

まだ

孤独ですらない

 

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