気づいたらパキスタンから帰ってきて4ヶ月が経過しようとしている。
記憶はアンカリングしないとどんどん溶けていってしまうので、どこかの時点で固着しないといけない。
もう手遅れのような気はするが、書いてみる。


まだ日本が寒かった時期、僕はパキスタンに行こうと思っていた。まあチケット自体は6月くらいに買っていて、時が来たから行った、というただそれだけのことなのだが。
ただ、サラリーマンというのは本当にくだらない生き物で、会議やらなんやらが入り、買ったチケットの日程は変更せざるを得なかった。
自分の中の優先順位と社会的な優先順位が矛盾した時、自己が切り離される痛みと哀しみは確実に傷を残すのだなあとこのとき考えることとなった。


パキスタンの予習として、パキスタンをテーマにした映画を観て、パキスタン料理を食べた。
まあ実際はパキスタンをテーマにした映画は普通にインド映画だったし、パキスタン料理は、「パキスタン人から教わった家庭料理をベースにしたカレーを出すお店で修行した人の作るカレー」だったのだが。




バジュランギおじさんと、小さな迷子



デリーで迷子になってしまった、喋れないパキスタン人の女の子を、ハヌマーン信仰の篤い、嘘をつけない男がパキスタンまで送り届ける話。
途中、パキスタンに不法入国する際などコソコソしておけばいいのに正直に国境警備隊に許可を乞い、ボコボコにされるシーンとかは見てられなかった。
ラストシーンなんかはわかりやすい御涙頂戴だったんだけど、想定通り泣いてしまったよ。。

途中カシミールの美しい風景とか門が出てくるけど、これインド映画だからパキスタンで撮影はしていないはず。






極楽カリー


ここはメニューが一種類しかない上30食限定という、とても強いカレー。
かのサリサリカリーで働いていた方が開いたお店らしく、あのパキスタン千年カレーをさらにブラッユアップした感じ。めちゃくちゃ手間暇かかっています。
こんなカレーはパキスタンにはなかった。

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