『トイ・ストーリー4』

原題：Toy Story 4

2019/07/12

2019/11/02

監督　ジョシュ・クーリー
脚本　ステファニー・フォルサム、
アンドリュー・スタントン
音楽　ランディ・ニューマン

声の出演（吹き替え）
ウッディ/トム・ハンクス（唐沢寿明）
バズ・ライトイヤー/ティム・アレン（所ジョージ）
ボー・ピープ/アニー・ポッツ（戸田恵子）
フォーキー/トニー・ヘイル（竜星涼）

他に
キーガン＝マイケル・キー、ジョーダン・ピール、
クリスティーナ・ヘンドリックス、キアヌ・リーブス、
ジェイ・ヘルナンデス、ジョーン・キューザック、
ボニー・ハント、ウォーレス・ショーン、
ジョン・ラッツェンバーガー、ブレイク・クラーク、
ジューン・スキッブ、カール・ウェザース、
ドン・リックルズ、ジェフ・ガーリン、エステル・ハリス、
ローリー・メトカーフ、メル・ブルックス、
キャロル・バーネット、ベティ・ホワイト、カール・ライナー、
ビル・ヘイダー、パトリシア・アークエット、
ティモシー・ダルトン、フリー

チョコレートプラネット、新木優子、森川智之、
内野孝聡、堀越真己、日下由美、田中敦子、
許綾香、三ツ矢雄二、咲野俊介、辻親八、
小宮和枝、三宅健太、辻萬長、ふくまつ進紗、
清水はる香、久嶋志帆、松金よね子、堀総士郎、
佐久間元輝、北川勝博、阿部彬名、桜井敏治、
金谷ヒデユキ、落合弘治、多田野曜平

（あらすじ）

9年前の雷雨の夜、
ラジコンカーのRCが外に放置され、
ウッディとボー・ピープが彼を救い出すも、
ボーが知人の男性に譲られてしまった。
運命を受け入れるボーと、
悲しみに暮れるウッディ。

おもちゃたちが
アンディの元から
ボニー・アンダーソンの元へと渡って1年後。
ウッディは遊ばれる頻度が少なくなった。

ボニーは幼稚園に通う事になるが
馴染めない。

ウッディはこっそり着いて行き、
彼の助けで
ボニーは先割れスプーンやモールなどを使用して
手作りのおもちゃ・フォーキーを作った。

フォーキーを作った事でボニーは元気になり、
1番のお気に入りのおもちゃとなった。

しかしフォーキーは、自分をゴミだと思い込んでおり、
すぐにゴミ箱に入りたがる。

アンダーソン一家が旅行に行く事となり、
おもちゃ達も同行するが、
フォーキーが逃げ出してしまった。

彼を連れ戻そうとウッディは跡を追い、
ボニーの元へと戻る道すがら、
通りかかったアンティークショップで
ボーの電気スタンドを見つける。

店内に入ってみるアンディだったが…

（感想）

これを観た知人が
「あんなのトイ・ストーリーじゃない！」と言っていたが
意味がわかった。

おもちゃの分と了見で描かれていたから
トイ・ストーリーなのであって、
その分を超えてしまった今作は
おもちゃの話ではなくなってしまったのだ。

結末、
野良おもちゃとして
自立した生活を送るボーと再会し、
ウッディも
思いを寄せる彼女と共に
野良おもちゃとして生きることを選ぶのだ。

これまで徹底されていた
おもちゃは人間と一緒に暮らすのがいちばんの幸せ！という
主軸がガラリと変わる。

これが人間の話だったら
悪くないんだけど…
おもちゃの話だからね。
それが前提だし。

４本も作られている人気作品のキャラクターだから
どんなウッディにも愛着が沸くし、
彼の決断は尊重したいし、
幸せになって欲しいと思うのが人情だけど、
「トイ・ストーリー」だからね…

この作品のおもちゃたちは
ＡＩロボットと違うしね。

アメリカ人が本気で
ペットを親友って言っちゃうセンスが
現れている気がした。

ゴミから生まれた手作りおもちゃのフォーキーも
DIYなセンス、リサイクル、
嗜好や区別の多様化、
ルーツというもの（ゴミ箱に入りたがるし）、
などを象徴している気もした。

そういうあれこれの価値観の変化を
描こうとしたのだろうけど、
トイ・ストーリーでやる題材ではない。

かわいいがシニカルなダッキー＆バニー、
怖いけどかわいそうなギャビー・ギャビー、
能天気ぶりが愛しいデューク・カブーン
←これまでのトイ・ストーリーを踏襲したエピ、に
不気味さ全開のベンソンなど
ニュー・キャラも魅力的だったし、
映像も美しいし、
面白かったんだけど、
納得していいものやら…という感じが残った。

オフィシャル・サイト