ひと月ほど前から気になっていた本を
一昨日、入手しました。
 
前回のBlogにも書いたように、
京セラの創業者の稲盛和夫氏が
 
1996年に米国の有力な電子部品メーカー、
AVX社を買収した際に勉強会の資料として
 
使われた『心を高める、経営を伸ばす』の
英訳に氏との質疑応答を加えて、
 

米国人にも理解されやすいように

編集されたものが

『A PASSION FOR SUCCESS』

(成功へ情熱)

 

という本にまとめられ、

米国にてマグロウヒル社出版された。

本書はその日本語版です。
 
活字を追うのが速い方の私ですが、
 
一日一ページと定め、ゆっくりと大切に
読み進めようと思っています。
 
成功という言葉を目にしたときに
二つのことが脳裏に浮かびました。
 
一つは、
無意識に「成功」を恐れる心理があるということ。
 
深い井戸に小石を投げ込むような
日々の小さな努力は、
 
いつも正しく、それしか選択肢がない状態です。
 
しかし、
いつか深い井戸も埋め尽くされ、
地表にたどり着いたときには、
 
今度は小石を積み上げて行かなくてはなりません。
無限の選択肢との戦いというか、
 
形が見え始めれば、
周囲の目にも晒さなければなりません。
 
たまたま読んでいた、

FX専業トレーダーで

ファンダメンタルズに定評のある

 
「経済指標研究所by黒猫アイランド」さんの

BOJ徹底解説レポーットに

こんな記述がありました。

 
原文のまま抜粋で書いてみます。
 

“ところで、

唐突ですがモチベーションってどうやって

維持するのでしょう。
 
ある程度大金を稼いだ後は、目標らしい目標が

なくなってしまい、

そこからは惰性だったのかも知れません。

 
その惰性ももはや限界で、

そろそろ次のステップに移ろうかな

と考えているところです。

 
結局トレードはお金を稼ぐ手段であって、
何か別の目標が必要だなと。”
 
黒猫アイランドさんは、
自分の心に正直で真面目な人なんですね。
 
最後にこんな言葉で締められています。
 

“何か胸を張って、

これに今後の人生をかけて取り組む、

と言えるものが来年見つかると良いのですが。”
 
至極当然といえば当然の成り行き
のような気がします。
 
タイトルの本の、
「成功のための方程式」の項に、
 
3.人生の目的を求める
~「安易な」生き方は、はじめは気楽で
楽しいかもしれませんが、
 
結局はそれでは満足できず、
みんなもっと高いレベルの目的を求めるように
なるはずです。~
 
とあります。
 
ぜひ、黒猫アイランドさんに読んでほしい
一冊です。
 
二つ目は、
真の「成功」には利己的な欲望を超えた、
哲学が必要不可欠であるということです。
 
最後に稲盛氏の言葉。
 
「人生というドラマにおいては、
自分を主役にして脚本を書いた人と
 
目的意識もなく惰性で生きた人では、
たいへんな違いができるのです。」
 
             駿介