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介護支援専門員は何者なのか?何者になるべきなのか?

2018年08月03日 00:09


介護の学校、管理者養成コースにようこそ。


皆様は介護の仕事をされて、介護支援専門珍とかかわる事はありますか?ケアマネジャー、ケアマネ、あの人、理屈が多く何もしない人・・・。立場や業務内容にて呼称や印象は様々な事でしょう。さて、介護支援専門員とはどのような仕事なのでしょうか。また利用者・家族からどのように思われているのでしょうか。



 

要介護・要支との判定を受け、介護サービスの利用を希望される場合は、介護支援専門員によるケアプランの作成が必須となります。介護サービスの利用は「ただ希望をし、利用者負担を支払えばよい」ではありません。サービス利用を希望する利用者の身体状況・課題の抽出・生活の希望等を分析し、適切な理由(介護保険を使用する正当な理由)を居宅介護計画書(ケアプラン)に記載し、サービス事業者にて会議を行い、全体合意。ケアプランへの同意・署名との経緯を経て、始めて車いすなどの福祉用具貸与、デイサービスなどの通所介護を利用する事ができるのです。


 


利用者や家族の中には、そのような制度を理解しようともしない。時間の都合を調整する努力もしない残念な方々がいるのも事実です。また、勢いのある、発言力のある利用者や家族も存在し、希望されるサービスを言われるがまま位置づける「御用聞きプラン」たる残念なケアプランも存在します。




ケアプランの作成をするためには、介護支専門員は様々な情報収集を行います。家族構成、これまでの生活、排泄状況や身体状況。介護サービスをこれかれ利用する・・・との事であれば「ケアマネ」との言葉を聞くのも初めてであり、その初めての何者かもわからない人からあれやこれやと質問をされるのです。また逆にケアマネは限られた時間にて様々な情報を集めなければなりません。


 


ケアマネは「介護サービスを使うだけで、あれこれ立ちいる不快な人物」なのか?「使いたいサービスを取り次いでくれる便利な人物」なのでしょうか?それとも「生活・人生にいて共に悩み、しかし前を向いてともに歩んでくれる人物」なのでしょうか?介護支専門員は目標を明確にしなければなりません。その目標とは・・・「その人らしい自立した日常生活を成り立たせてくれる為の支援をする」介護保険制度の最大の理念も同様です。



しかしこの最大の目標を実現するためには、利用者自身の「自立」を意識する事が不可欠です。突如として身体が不自由となったら皆様はいかがでしょう?すぐに「自立した生活を目指す」のように気持ちを切り替える事ができますか?利用者や家族も同様に、介護サービスを利用したい気持ちや立場は様々なはずです。介護支援専門員が収集すべき情報の中に「利用者自身がもつ力、家族がもつ本当の力や、真の希望」をも、得られた情報から分析し引き出す能力も求められています。自立・自律・他者がつくる自立・・・と自立の形は様々であり、「介護依存」との言葉もありますが、自立心が弱まわったり損なったりすることもあるでしょう。そうした人たちに自立心が回復するように働きかける事には大きな価値が存在する事でしょう。


 


人を幸せにする価値。「凛として立つ主体性を持った生活者の姿」その姿を利用者・家族と共に求めていく。これが自立支援の根本であり、介護支援専門員が果たすべき自立支援なのです。




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