「えっ…???…いいの…、そんな…???」
侑佳。
「んもぅ~~。大歓迎~~。いいじゃん、いいじゃん、神戸に友達がいるなんて~。神戸に遊びにも行けるし~。ねねね、マコ~~。」
はしゃぎながら知寿子。
「うんうんうん。絶対に良い。そうしよ、そうしよ。」
いきなり目から涙を零して侑佳。
「あ…、ありがとう~。うう…。…ほんとは…、友達…いなくって…、凄い…辛かった。今の結婚生活…。」
知寿子、
「捷子~~。」
レジにいる捷子、
「はっ…???」
知寿子が手招きをする。
首を傾げてテーブルに近づく捷子、
「こんにちは~~。」
知寿子、
「この人の名前も知ってるでしょ。」
侑佳、
「えぇ…。桑名捷子さん。」
捷子、
「はい…???どうして私の名前…???」
知寿子、
「こちら、モッちゃんの元カノ、汀侑佳さん。旧姓、柏木侑佳さん。」
捷子、
「わっ!!!」
「詳しい話はあとあと。私たち、侑佳さんの友達になる。いいね、捷子。」
捷子、目をキョトンとして、
「ううううん…。チズとマコが、そういうんだったら、私はオーライ。」
「決まった、決まった。よし、これでマコとモッちゃんが、しっかりとくっつけば。」
いきなり真赤になって麻衣子、
「チズ~~。」
侑佳、
「麻衣子さん。浩…、よろしくお願いします。…絢ちゃんの…パパに…して下さい。」
捷子、
「わは。もう…そんな話にまで…、なってんだ…。わお。」
麻衣子、
「ふ~~。」
椅子から静かに立ちあがって、侑佳に右手を差し出して。
「…ん~~。なんだか…照れるな…。うん。分かった。モッちゃん、絢のパパにしてもらう。」
知寿子、捷子、
「キャハ。やった。やった。やった。マコ~~~。」
侑佳も立ち上がり、麻衣子の右手を取り、
「ありがとう。」
「うん。」
そして麻衣子、
「あっ、そうだ。侑佳さん、大丈夫、時間…???」
「…ん…???ん~~。もう少しなら…、新幹線…、だい…じょうぶ…だけど…。」
「じゃ、来て来て来て。」
そのまま侑佳の手を引く麻衣子。
知寿子、捷子、
「あは。うん。」
そして、
「綺麗~~。いいの~~???」
麻衣子、
「うん。私たちの友達の証。受け取って。」
「ありがとう~~。凄い、綺麗~~。」
知寿子、
「マコの最高傑作よ~ニシ。」
捷子、
「神戸の家に、飾ってあげて。」
侑佳、花束を受け取って、
「うん。」
そして目尻から薄らと涙を零して…。
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庄司紗千 きっと大丈夫
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。