「しかも…、話しを聞いてると、ヒサコ・マーラも、ジャン・クロードとは、ビジネスでも、結構、よしみの間柄と言うし…。当然、HENRYの社長、ニーラ・ヘンドリックスとも…然り。…と、来ているらしい。…あっ。ジャン・クロードって、ニューヨークのジュンジョルジュのオーナーね。」
そんな夕美子の話しを聞いて、亜季、美紅、ただただ、茫然。
そして次第に亜季、美紅、目から涙が…。
洋造、
「亜季~。美紅~。」
夕美子、
「…ん…???」
その内、亜季も美紅も鼻水を啜る音。
健之、
「……。」
亜季、夕美子に傾いて、
「夕美子~~。」
美紅、スツールから降りて夕美子の背中に抱きついて、
「姉貴~~~。わぁ~~~。」
夕美子もホロリと涙を流して和弘の顔を見る。
和弘、目を真っ赤にして軽く頷く。
若、健之の右腕に左腕を絡めながら、そして涙を零して…。
與門も薄らと目を潤めて3人を抱く様に…。
「…そう言う訳で、3ヶ月後には、夕美子、ニューヨークで働く事になる。」
與門、ブリリアント編集者の全員の前で。
真奈香、心、いきなり夕美子に抱きついて、
「わぁ―――――――――っ!!!」
涙が止まらない。
真奈香、
「まさか。こんな事になるなんて…。ヤブが言ってた事、本当になった…。」
與門、
「やぶ…???」
真奈香、
「うん。前にヤブをベルモンドに連れてった時、その帰りに、ワコウちゃん、遠くに行っちゃうって…。」
夕美子、
「うそ。あの…、藪…澄香…ちゃん…???」
「うん。」
その時、真奈香、
「あっ!!!もしかして…。もしかしたら…。」
そして、健之と若を見て、
「もしかし…、若…???…矢萩…副…編集長…???」
健之、
「はい…???」
若、
「えっ…???ええええ…???」
真奈香、
「もし…か…して…、ふたり…???」
若、顔を真っ赤にして…。
與門、何やら苦笑いで…、
「ふふふ。わ~か。矢萩さん…。」
夕美子、亜季、美紅、心。
そして康太に信玄、
「何、どういう事…???」
健之、鼻を掻きながら…。
若、
「はい。すみません。」
ペコリと頭を下げて…。
與門、
「そっか…。うん。頑張れ。」
夕美子、亜季、美紅、心。そして康太に信玄、
「うそ――――――――っ!!!!」
真奈香、
「ヤブ、恐るべし。」
夕美子、亜季、
「何、それも藪澄香、予想してたっての…。」
美紅、心、
「すごっ。」
真奈香、
「うん。」
夕美子、
「わお。」
與門、
「とにかく。めでたい。ただ、康太~、信玄~~。ざ~んねん。」
女子、
「かかかかかか。」
與門、
「まっ、とにかく、みんな頑張れ。」
「倫~~。友紀ちゃん、何て言ってた~~???」
日曜日の午前中にランチを作りながら夕美子。
テレビを観ながら倫洋、
「あぁ。良いって。姉ちゃん、ニューヨーク行った後に、こっちに引っ越すって…。」
「ふ~ん。じゃ良かった。」
「まさか…、ワコウさんと一緒にニューヨーク…とはね~~。」
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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。