「実は、3年前のあの、セントラル・ムードのディナーファッションショー。あん時に会場にいた人なんだと。そん時にワコウの料理の大ファンになっちまったそうな…。優羅ちゃん、北海道は札幌出身だ。」
洋造。
「そんな優羅ちゃんが、東京出てきて、初めてファッションショーを見て、そしてワコウの料理を食べて一目惚れ。元々料理は子供の頃から…。凄いでしょ。でも…、ファッションにも興味を持って、いろいろとアチコチ転々としたらしいんだけど…。その内、由香里と接触して…。」
亜季、真奈香、美紅、
「ふんふん。」
「それならって、ここに連れて来て、優羅ちゃんの料理…食べてみたんだって。」
そこまで話して洋造、にやり。
「まぁ~。この子の作ったもん…食べてみな。」
やがて優羅が作った料理をそれぞれ…。
亜季、真奈香、美紅、そして健之に若、
「うっそ!!!」
與門、
「どうよ…。」
面々、
「第2の…ワコウ…。」
「でっしょう~~。」
健之、
「すごっ。」
「こりゃ、ひょっとして…、康太、信玄…。」
ニタリとして洋造。
健之、
「一波乱…ありそう…ですか…かかかか。」
若、
「パパ~~。」
「はい。」
與門、
「ん~~。…でも…、いいんじゃ…ない~~。若いんだから、仕事も…恋も、頑張っちゃえ。」
亜季、
「だ~~ね~。今やあの子たち、ばっかりだもんね~~。」
既にこの2年間で、亜季、真奈香、そして美紅もそれぞれ結婚している。
残りの心も、半年後にはめでたくゴールインと言う事になっている。
「…とは言え、あのふたりは今、どうなってる…???まだ…結婚話…、聞いてないけど…。」
亜季。
「まっ、倫君と友紀ちゃんは戸籍…は…入れてるんでしょ、編集長~???」
「ふん。ま、倫君と友紀ちゃんの方は~。ふふふふ。それにしても、夕美とワコウは…、何やら、周りが躍起になっている…らしい…。」
腕組みして與門。
「躍起…???」
真奈香。
「仕事に一生懸命過ぎて、まだ…結婚も、子供もなし。周りはたまったもんじゃない。」
健之、
「わお。」
「子供が出来ても、周りが全部面倒見てくれるって言ってるらしい…けど…。」
「すげぇ――――――っ。」
美紅。
「至れり尽くせり。いいねぇ~。出来る男女は…。」
真奈香。
「…と、いう事で、最近、大御所3人から、雷が落ちたそうな。子供作れ――――――って!!!」
亜季、真奈香、美紅、両手を叩いて、
「キャッハハハハ。」
「まっ、若と健之の双子が、夕美子には効いたらしいけど…。」
健之、
「おやおや。」
若、
「わっ。」
「そろそろじゃないかしらね~~。あのふたりも…。」
ワインを飲みながら與門。
「でも…、凄いですよね~~。ニューヨークに行って、成功するなんて…。」
優羅。
「縁に恵まれてるんだよ。」
與門。
和弘、朝食の料理を作りながら。
夕美子、リビングを片付けながら、
「ヘ~ックション。」
「…ックシュン」
ふたり同時に、
「なんで、ふたり一緒にクシャミ…???」
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庄司紗千 花笠音頭
※ご本人の承認の下、紹介させて戴いております。