「第2の…ワコウ…。」 | THMIS mama “お洒落の小部屋”

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好きになれない。  vol.103.

ドキドキ 「実は、3年前のあの、セントラル・ムードのディナーファッションショー。あん時に会場にいた人なんだと。そん時にワコウの料理の大ファンになっちまったそうな…。優羅ちゃん、北海道は札幌出身だ。」
洋造。

「そんな優羅ちゃんが、東京出てきて、初めてファッションショーを見て、そしてワコウの料理を食べて一目惚れ。元々料理は子供の頃から…。凄いでしょ。でも…、ファッションにも興味を持って、いろいろとアチコチ転々としたらしいんだけど…。その内、由香里と接触して…。」

亜季、真奈香、美紅、
「ふんふん。」

「それならって、ここに連れて来て、優羅ちゃんの料理…食べてみたんだって。」

そこまで話して洋造、にやり。
「まぁ~。この子の作ったもん…食べてみな。」


やがて優羅が作った料理をそれぞれ…。

亜季、真奈香、美紅、そして健之に若、
「うっそ!!!」

與門、
「どうよ…。」

面々、
「第2の…ワコウ…。」

「でっしょう~~。」

健之、
「すごっ。」

「こりゃ、ひょっとして…、康太、信玄…。」
ニタリとして洋造。

健之、
「一波乱…ありそう…ですか…かかかか。」

若、
「パパ~~。」

「はい。」

與門、
「ん~~。…でも…、いいんじゃ…ない~~。若いんだから、仕事も…恋も、頑張っちゃえ。」

亜季、
「だ~~ね~。今やあの子たち、ばっかりだもんね~~。」


既にこの2年間で、亜季、真奈香、そして美紅もそれぞれ結婚している。
残りの心も、半年後にはめでたくゴールインと言う事になっている。


「…とは言え、あのふたりは今、どうなってる…???まだ…結婚話…、聞いてないけど…。」
亜季。
「まっ、倫君と友紀ちゃんは戸籍…は…入れてるんでしょ、編集長~???」

「ふん。ま、倫君と友紀ちゃんの方は~。ふふふふ。それにしても、夕美とワコウは…、何やら、周りが躍起になっている…らしい…。」
腕組みして與門。

「躍起…???」
真奈香。

「仕事に一生懸命過ぎて、まだ…結婚も、子供もなし。周りはたまったもんじゃない。」

健之、
「わお。」

「子供が出来ても、周りが全部面倒見てくれるって言ってるらしい…けど…。」

「すげぇ――――――っ。」
美紅。

「至れり尽くせり。いいねぇ~。出来る男女は…。」
真奈香。

「…と、いう事で、最近、大御所3人から、雷が落ちたそうな。子供作れ――――――って!!!」

亜季、真奈香、美紅、両手を叩いて、
「キャッハハハハ。」

「まっ、若と健之の双子が、夕美子には効いたらしいけど…。」

健之、
「おやおや。」

若、
「わっ。」

「そろそろじゃないかしらね~~。あのふたりも…。」
ワインを飲みながら與門。

「でも…、凄いですよね~~。ニューヨークに行って、成功するなんて…。」
優羅。

「縁に恵まれてるんだよ。」
與門。




和弘、朝食の料理を作りながら。
夕美子、リビングを片付けながら、
「ヘ~ックション。」
「…ックシュン」

ふたり同時に、
「なんで、ふたり一緒にクシャミ…???」
 

 

 






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