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声が止まってしまった可南子。
航、 「…ん…???どしたの…???」 可南子、小さな声で、 「右向こう…。」 「右…向こう…???あっ。」 その方向を見た途端に航も…。今度は左の方に顔を向けて。 ふたり、沈黙。右向こう、年老いた背の低い老夫婦であろう、 ぴったりと寄り添いながら、しかも、可南子と航をじっと見て、笑顔のまま。 しかも、夫の方は何度も頷いている。 何故か可南子と航、一切顔を見合わせる事もなく、だんまり。 そして数分後、ホームに降りたふたり。途端に、 「お~~~~。」 可南子、 「ぷっ。」 航、 「いやいやいやいやいや。」 「凄いよね。」 「ん…まぁ~~。何かしら、凄い、圧…って言うか~~。」 「だ~~ってさ。黙って、ニッコリしながらこっちの方…じ~~っと、見てるんだよ。」 右手で右頬を仰ぎながら。 「…って、言うか、先輩、下ばっかり…。」 「いやいやいや。だって…、そう…なるでしょ。」 「さすがに…あれだけ…見つめられると、やばいよね。」 「うん。」 そしてまたふたり、だんまり。 そして、何故かふたり、また赤くなる。 可南子、チラリと右隣の航を見上げ、目をパチクリ。 航も、左隣の可南子を見て、自分の隣を離れる事のない可南子を見て、 左頬を左人差し指でポリポリ。 「わったるっくん~~。」 いきなり後ろから声を掛けられ、 「わっ!!!」 ドキン。右前に出てきた顔を見て航、 「美和さ~~ん。」 「わぁ~。びっくりした~~。美和さ~~ん。こんにちは~~。」 可南子。 「後ろ歩いてたら、見覚えのあるふたりの後ろ姿、見えたから。…しかも、男性はしっかりとギターケース右肩に。」 美和。 可南子、 「うんうん。目立つよね~~。」 「良かった~~。ひとりでスタジオまで歩くより、楽しい。」 美和。 可南子、 「うん。…美和さん、仕事帰り…???」 「うん。そうだよ。」 前を向いて美和。 「IT関係って、忙しいんでしょ。」 可南子。 美和、航、可南子の順で改札を過ぎて、また自然に、航を真ん中に…。 美和、 「うん。忙しい部署は物凄いよ。でも、ウチの部署は、滅多に残業…ないんだ。…逆に、残業すると…、怒られる。」 可南子、 「へぇ~~。ウチのお父さんなんて、毎日、遅い~~。」 「へぇ~~。可南子ちゃんのお父さん、どんな仕事…???」 航の顔の前で、ふたりの女性の声が交わされる。 「不動産会社。」 可南子。 「えっ!!!どこ、どこ…???」 美和、航の右側から。 「興和不動産。」 「興和…???あぁ~~。聞いた事、あるある。結構…大手~~。凄いじゃん。…航君…、知ってる…???興和…不動産…???」 そして航の顔を見て…、 「…訳…ないか…。はははは。」 舌をペロリと出して美和。可南子を見てにっこりと。 可南子、 「へへ…。多分…。」 航、頭の中で、 「…って…、なんで、俺…真ん中…???」 ※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※ ≪2019FINALセール★2/9更新≫ ウエストゴム ★ フェイクウール ★ センタープレスワイドパンツ レディース ストレート ガウチョ 高見え 高級感 ワイドパンツ ロング ガウチョパンツ きれいめ おしゃれ センタープレス 秋冬 冬 通勤 オフィス [M2362]【入荷済】 暖かみのある生地感がシーズンムード溢れる!センタープレス★フェイクウールワイドパンツ/ レディース / ボトムス パンツ ワイドパンツ 秋冬 ハイウエスト 秋冬 [M1962]【入荷済】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.05.22 06:21:11
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