380鞍目の馬場レッスン
黒鹿毛の牝馬、ヒメに騎乗
他の馬場にも聞こえるヒーヒーという大きな鼻息をあげながら
大きな馬体を活かしてダイナミックに走る
気勢がすぐ上がり、駈歩が止まらなくなるコントロールが難しい馬
今日は前傾になりやすい乗り方を見直し
上体を起こして
ヒメの大きな馬体にどっしりと構えて座るイメージで
‘ 尻軽おんな ’にならないぞっという気持ちでレッスンに臨む
内方脚に対する反応がよく隅角通過もスムーズ
私の座骨から繋がった手綱を
力強く引っ張りながら進んでいくヒメに
ゆったりとした気持ちでまたがりながら速歩まで求めていく
顔を振られて上体を前にもっていかれないよう座骨を鞍に吸い付け
ヒメの後肢にどっしりと体重を乗せ
ヒメが駈け出してしまいたい気持ちにならないよう意識する
駈歩練習の時間になると
気勢のつきやすいヒメは
部班の駈歩には入らず馬場の中央でしばし休憩
頚筋をカリカリとかいてやると
鼻をぐぅーと前に伸ばして気持ち良さそうにしている
いよいよヒメの番となり
蹄跡に出て、歩度を伸ばしながら手綱をつめていく
そして軽い合図でヒメは駈歩発進
1周目はラチオバーの大回りとなり‥
外方手綱で支え、内方手綱で内側に誘導するよう
指導員から指示があり
内方手綱をゆるめるとヒメのやや乱れた鼻息がおさまり
ゆったりとした駈歩となった
馬場を3周したところで駈歩の時間は終了
手綱を伸ばし最後のクールダウンをする
洗い場に戻り
本日最終レッスンだったヒメを念入りにお手入れ
タオルでゴシゴシ
タテガミの生え際ラインにそって頚をマッサージしてやると
大きなあくびを何度もしながら気持ち良さそうにしている
今日1番のリラックス顔を確認したところで馬房に戻した
今日は‘ 尻軽乗り ’を見直し
馬を自分の手の内におさめて乗るイメージを少しつかめた気がした
少々、扱いが難しい馬に乗ることで
乗り方を見直し新しい感覚を体感できる
そんな新しい発見を楽しみながら
いろいろな馬に対応できるよう練習に励みたい