水の硬度の違いはブラインドテイスティングの練習になるか?

 

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ファミリーマートのPB商品で、産地(硬度)違いのミネラルウォーターを購入。この津南の水が美味しいですね。霧島は流石の中硬水で、重みのある味わいです。

 

そもそも「水」に味があるわけないというのが世間一般的な声かもしれませんが、自分は普段から水の味を気にしながら色々と飲んでいます。ワインの繊細な味を利く為に濃い味付けの物は控えていて、なるべく味覚と舌をリセットしています。自宅の浄水と市販のミネラルウォーター(愛飲は「ボルヴィック」、ごくまれに硬水の「エビアン」)の3つは定期的に飲み比べて自分の中の基準を作っています。

 

 

 

 

 

「水」の味、というものは厳密に言うと「味」というよりも、

「ph」

「硬度」

ですよね。

 

phが酸性に転がったら単純に酸味を感じるし、アルカリであれば苦味に繋がる。とはいえ、水を飲んで酸っぱい、と感じる事なんてまずありえませんが。また、水の中に溶け込んでいるミネラル分(ナトリウム、カルシウム、マグネシウム、カリウムなど)の量が多ければ多いほど硬度が上がります。日本酒の仕込み水でお馴染みの「灘の宮水」は地層の中に貝殻層があり、硬水(ミネラル分は豊富でありながら、酒造りに大敵の鉄分やマンガンが含まれないという理想的な水)、沖縄本島の中・南部では石灰岩土壌があり、その地域の水は硬水、・・・と特殊な理由がある場合を除き、日本の水は基本的に軟水です。

 

基本的に普段から飲んでいる自分の家の水道水の硬度はわかりませんが、たぶん軟水。硬度が分かる市販のミネラルウォーターで自分が愛飲している2種類はそれぞれ、

 

・ボルヴィック ph7.0 硬度60

・エビアン ph7.2 硬度304

 

と、硬度に大きな差があります。幾ら味の無い「水」とはいえ、ここまで硬度が違うと普段意識をしていない人でもわかる筈です。(どうしても分からないのであれば、コントレックス(硬度1400以上)を飲むべし)

 

 

 

 

 

 

・・・と、前置きが長くなりましたが、このミネラルウォーターで味覚をトレーニングする方法が自分にとってワインエキスパートの2次試験の練習において重要なプロセスとなりました。もちろん、現在も日課の様に水を飲んでいます。

 

 

 

水の味を意識して飲むというのは、味の無いものの中から味を読み解くという事で、ワインの飲み比べをする時の極僅かな味、香りの違いを利く事のトレーニングになっています。また、白ワインなどに良く用いられる「ミネラル感」という表現を使う時も、硬水を味わった時のニュアンスに近い物を感じる事が多々あります。

(※個人の感想です。)

 

 

以前、このブログでも「ソムリエはアスリート」と表現した事があります。

人間の味覚というのは日々の健康管理も重要になってきますし、普段の生活から身体を作り、鍛えなくてはいけません。だからこそワインのテイスティングの精度を上げる為にも、味の濃い食事や刺激の多い飲み物は適度にし、普段から繊細なものを感じ取れるトレーニングが必要なのです。

(※カレー(濃味)やコーヒー(刺激物)が大好きな個人の感想です。)

 

 

 

まぁ、今年度のソムリエ試験は1次試験すら始まってませんが、こういう努力は普段からしていても損はありません。日々の生活で欠かせない水分補給から気を使ってみるのは如何でしょうか?

 

 

 

 

 

 

image「(・・・お酒を飲む時は水を適度に飲む事も重要ですよ)」

 

 

 

 

 

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