歴史感じる石造りの倉庫を使った洋食店「レストラン のや」

 

「レストラン のや」
 
JR札幌駅のすぐ隣の苗穂地区は再開発が進んでいる地域で、ちょうど1年前に苗穂駅の駅舎が新しくなった事に合わせて、新社屋の周辺道路を拡張する工事や、高層マンションの建築が進んでいます。
 
元々歴史の感じる街並みだったのですが、新しいモノがどんどん増えていく楽しみと寂しさが入り混じった環境。そんな中でも昔の建物はまだまだ多く残っている地域でもあります。
 
古い石倉を改装して作られた洋食店「レストラン のや」は、料理はもちろんの事、その雰囲気に魅了された人々が多く足を運ぶ隠れた人気店です。駅前の通りから1本中に入って、更にもう1本曲がらないと見えづらい、という文字通りの「隠れ家的」な店舗であり、有名人もお忍びで多く訪れるのだとか・・・
 
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石倉は「札幌軟石」です。
札幌市やその周辺に残っている石造りの建造物は、だいたい札幌軟石です。
 
明治初期に札幌市南区の石山地区で発見された凝灰岩(火山灰が堆積して出来たもの)は、通常の凝灰岩よりもキメが細かくて保湿性がある事、適度な軽さで加工しやすい事に着目され、この時代に作られた石倉は、ほぼ間違いなく札幌軟石です。軽さもあったので、札幌界隈だけにかぎらず「小樽運河」沿いの石倉や、栗山町の「小林酒造」にある石倉にも札幌軟石が使われているそうです。
 
実際、この界隈には同様の石倉がいくつも残っており、たまに紹介する変態酒屋「小飼商店」にも同じ様な石倉があります。
(ちなみに、このレストランのすぐ裏手です)
 

 

この日は氷点下の気温だったので寒さが身に染みたのですが、建物の中に入ると暖かくて癒されます。レトロな照明や趣のあるテーブルと椅子など、ちょっとした映画のワンシーンを思わせる雰囲気の良さが、このお店の魅力ではないでしょうか。

 

テーブル席に加えて2階には小上がり席もあるという事で、お子様連れの方にも安心して利用できるみたいです。これは魅力ですね。ただし若干タバコの匂いが気になる事も・・・といったお話も同席の方から聞きました。席数も90席程、と聞いています。

 

昼時になると、ランチを求めて沢山のお客様が訪れるので、いつも駐車場は車で溢れており、ピーク時以外も周辺住民の憩いの場となっており、石倉の反響の良さを利用してライブイベントが行われる事もあります。

 

 

 

食事は“THE 洋食”といった感 リーズナブルで量も満足!

 

さて、こういうレポ形式でブログ記事を書こうという時に、いつも自分はメニューの写真を撮り忘れてくるのですが・・・
メインとなるパスタやピザ、ドリア、カレーといった食事メニューと、一品料理メニューも含めて50種類以上はあったかな?豊富なメニューを悩みながら決める、といった印象がありました。
 
またランチセット的なものもあり、ケーキなどのデザートもあり、飲み物の種類も豊富なので、優雅な午後を楽しむ目的の主婦層にも大人気な様です。更に価格帯を見ても、食事はどれも700~900円台。1000円を超えるメニューも無く、ボリュームもそれなりにあるので、お腹いっぱいになります。
 
 
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唯一残念な所は、お酒のメニューが少ない事・・・
ワインはロゼワイン一種類(ベリンジャー/ホワイトジンファンデル ロゼ)と瓶ビール(サッポロラガー)、あと少し何かあったかな・・・?程度です。そもそも、このお店は「呑みに行く」お店ではないので、その辺りにツッコミを入れるのは野暮と思いますが。
 
この日は町内会の役員会(兼忘年会的なこと)がメインだったので、自分以外は圧倒的にご年配の皆様の「酒が足んねぇぞ」的なノリに付き合わされるのかなぁとビクビクしつつも、厳かな食事会で終わりました。こうやって考えると、酒をメインにして喧しい飲み会が無い=落ち着いて食事が出来るお店となるので、安心して子供を連れて食事に行けるという雰囲気作りに繋がるなぁ、と感じました。
 
 

 

 

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