小学生で不登校!?~大人と子どもの発達障害~

小学校2年生で不登校になり、3年生で支援学校に一時転籍、そこでひどい体験をして元の学校に籍は戻ったものの、それっきり一度も登校していない娘(現在中3)と、42歳にして娘とともにアスペルガー症候群と診断、46歳でADD(注意欠陥障害)も加わった母の道のり。

今年もお世話になりました

あっという間に大みそかですね。

秋に引越ししまして、もう私のキャパを越えたことが次から次へと襲い掛かり、なんとか火事場の馬鹿力で乗り越えたものの、疲れ切って日常生活を送るのが精いっぱいの日々を送っています。

それでも、ヘルパーさんは同じ人が来てくれるし、相談支援員さんが引越しで荷物に埋もれてる私を助けてくれるしで、障害福祉サービスには本当に助けられました。
自閉症スペクトラムの私にとって、激変する環境の中、変わらぬ人たちに支えてもらえるというのはとても安心できるので。


娘も引越しで少し心身の調子を崩したりもしましたが、案外早く持ち直し学校に通ったり、電車に乗ってイベントや映画に出かけたりしています。
元気になったらそのままうまくいくわけではなく、また不安が強くなって私の付き添いが必要な時期があったりと行ったり来たりを繰り返してますが、そうして不安が強い自分との付き合い方を覚えていってくれたらいいなと思っています。

今になって自分の学力的な問題や常識の偏り、社会に適応できるのか、進路はどうするのかという問題に自分から向かい合っていこうとしている娘。
元気を取り戻していって、外に心を向けられるようになったからこそ気付けたんだろうし、今とてもつらく情けない気持ちになっているだろうけど、何とか乗り越えていってほしい。

私は後方支援に回り、やれることを精一杯やりたいと思います。

新学期が始まるけれど

大変ご無沙汰しておりました。

親の介護は突然やってくるといいますが、うちの場合も親が転倒して骨折、入院して手術と突然に介護はやってきました。
親子で発達障害持ち&ひとり親家庭のわが家に介護の負担は重く、自分の経験を生かして素早く支援体制を整えたのはいいものの小さな問題は絶えません。それでもヘルパーさんが入ってくれるだけでどれだけ救われたことか。


さて、気がつけば8月も最終週。今週から新学期が始まるところも多いそうですね。
ここに発達ナビに寄稿した記事のリンクをおいておきます。

9月1日、新学期。子どもたちは親の想像以上に追いつめられている


娘は現在高2。1学期は調子よく学校に通っていましたが、夏休みに入ってからは体調不良が続きました。
そんな娘が最近ポロリと言ったのです。

「新学期に死にたくなる子の気持ちがちょっとだけわかる気がする。だって、通学して、勉強して、人と関わってってことをまたやらなくてはいけないって考えただけで疲れてしまうから。」

ずいぶん元気になったし、やる気も出てきたしと喜んでいた私はびっくりしました。
そして、そんなにしんどいのならお休みすればいいといったのです。
でも、

「この年になったら先のこともあるし休んでいいとは世間的にも自分的にも思えない。考えないでいられた小・中学生の頃とは違う」

と首を振りました。


世間並みでなければならないと自分を追い詰めないでほしいと話をしましたが、大人になるにつれて難しくなっていくようです。
「頑張りたい気持ちも頑張りたくない気持ちもほんまやねん」という娘の胸の内はさぞかし苦しいのでしょう。
話してくれるだけでもよかったと思いました。

この半年の間に娘に起こったことはなんだろう

前の記事を書いてからずいぶん間が空いてしまいました。

なんだかどうしても書く気が起こらないというか、考えがまとまらないというか。
ここのところ急に花開いた娘の反抗期に参っていたということもあります。


娘の最近の変化とその考察を書く予定だったので、まずは前回からの娘の変化を。
学校へ週2~3回通うようになりました。英語や国語の勉強をしていたようですが、最近はレポートに取り組んでいるようです。
あと、ついに靴を履くようになりましたね。スニーカーを裸足で履くんですけどそれでも大進歩。
靴も買いに行ったんですよ。服もまた買い足しました。
このごろの外出時の服装はすっかり年相応になりました。
おしゃれには興味がないので、新しく買ってきた服をローテーションしているだけですが大したものです。


娘が変わりだしたのは去年の12月、発達障害の告知を主治医から受けたことと、胃腸科をその主治医が紹介してくれたところに変えたことがきっかけのような気がしています。

発達障害の告知を受けたときに「療育を受けたほうがいい」と言われたのですが、受け入れ先がなかなか見つからずいたところ、春になって娘が「発達障害の学校に行くのはいつ?」と聞いてきたのです。

「自分は学校も通っていなかったし、今も普通の子みたいに毎日学校に通ってバイトをしてなんてこともしていない。そんな普通の子がやっと社会人として『新人』として認められるのに何も経験していない自分はどうなるんだろう」と不安な気持ちを話してくれました。

この話をしたとき、明るい不登校なんてないってほんとに思いましたね。


それからです、彼女がひんぱんに学校に行くようになったのは。
「普通の勉強がしたい、学力をつけなければ今の自分には進学もする資格がない」と思っているきらいがあります。

そして、児童精神科の診察室にも一人で入るようになりました。
自立を意識しているのもありますが、私には聞かれたくないこともあるのでしょう。
主治医も一人で診察を受けるのは大賛成で、「一人で入ったり、お母さんだけ来たり、二人で入ったりとどんどん使い分けてください」と言ってくれました。


また学校に行けるようになったのにはもう一つ大きな原因があります。
長年悩まされてきた機能性胃腸症がかなり改善されたこと。
今まで漫然と通ってきたお医者さんには毒にも薬にもならぬ薬を出されていた感じでしたが、今度のお医者さんは検査もきっちりして結果を分かりやすく本人に伝えてくれるし、薬もいろいろなものを本人に説明したうえで試してくれました。
過敏性大腸症候群で使われるので有名な薬もあったので、私も「ここなら大丈夫だな」とホッとしたものです。

「お腹が痛くなるかも」→「怖くて出かけられない」の負のループから抜け出し始めるとずいぶん積極的になりました。
ただ、無理をするとまた別の症状が出るので本人もいろいろと思考錯誤している様子です。




Twitter プロフィール
42歳でアスペルガー、46歳で加えて注意欠陥障害と診断される。娘はアスペルガーで小2から中3まで不登校を通した末、今春から通信制サポート校に入学。「小学生で不登校!?」ってブログやってます。
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