ユネスコ世界文化遺産に指定された
メディチ家の別荘群、
私もいくつか行きましたが、
その中で、写真が残ってるのを書いておきます。
訪れたのは
2001年5月20日
なので、写真が古いですが、、、
はじめてのデジカメで
容量が直ぐにいっぱいになり、
電池が切れるのが早かったのね。。。
あまり残ってないの。。。
今回は、
ヴィッラ・メディチェーア・ディ・カステッロ
このヴィッラの名前は
ここにあった
ローマ時代の水道の源
貯水槽
cisterne (castellum)
があったからなんですって。
ローマの皇帝になった
マクリヌス
Marco Opellio Macrino (164-218) が
217年に建造!
そんなに古い歴史だなんて
貯水槽をお城
"castelli" と
呼ばれていたのが始まりだとか。
今でもこの地区は
カステッロと言われてます。
下の像はグラディエーター
古代の作品の模作の模作
オリジナルは次回に書くメディチ家の他の別荘にあるの。
14世紀には既に存在した邸宅を
15世紀に後期に
デッラ・ストゥーファ家から買い取り
豪邸にしたの。
サンドロ・ボッティチェッリが
春 プリマヴェーラ
と、
ヴィーナスの誕生
を
この邸宅のデコレーションのために制作したの。
現在はウッフィツィ美術館に展示してるね。
あと、
ルーカ・シニョレッリの
これも。1490年頃
裸身の人々の中の聖母子
って訳したら良い?
Madonna col Bambino tra ignudi
現在はウフィッツィ美術館に収蔵
私は邸宅内は見学してないので、
スルー。
ヴィッラは
1529年から1530年に
反対派
の損壊命令。
フィレンツェは敵が攻めてきて
ボロボロになった時期で、、、
l'assedio di Firenze (1529-1530)
その辺りは
また歴史の勉強をしなきゃね。
コジモがフィレンツェ公になった時、
1538年に再建。
迷路のようになっていて、左右対称だったりして、
綺麗に垣根が揃えられてるの。
こうゆうのを
イタリア式庭園
Il giardino all'italiana
っていいますが、
ここの庭園は、イタリア式庭園でも
最も古いうちのひとつなんです。
もっと有名なボボリ庭園を参考にしてます。
柑橘類の植木をところどころに配置してるのが面白い。
右側扉からは、
ひな壇の様に、段々になってる庭園。
庭園の設計者
トリボロが亡くなってから、
設計者はダヴィデ・フォリティーニに変わり、そして、
ヴァザーリに。
だけど、
フィレンツェ公はその頃
フィレンツェの旧市街の
ヴェッキオ宮殿やピッティ宮殿の建設に目を向けたので
中断。。。
コジモの息子のフェルディナンドの時代に
1588から1595年の間にやっと完成。
ここにある噴水が面白いんです。
バルトロメーオ・アンマンナーティの
Bartolomeo Ammannati
『1月 もしくは アペニン山脈の神様』
Il Gennaio o Appennino
アペニン山脈の擬人像です。
1月の神様、寒そうです。ブルブル。。。
後ろ姿は寂しそう。
そして!
今回載せたかった写真はこれ!
ジャンボローニャの
動物の洞窟
La Grotta degli animali
岩窟(グロッタ)
ジョルジョ・ヴァザーリが
ジャンボローニャに制作依頼を提案したそう。
祭壇壁龕が3つあり、
これは真ん中。
動物のフィギュアがいっぱい。
様々な石の素材が使われてますね。
ここには、
強そうな子が!
動物それぞれに意味があるようですが、
スルー
左は、
可愛い動物達。
キリンや犬、猫。
左の水受けには、
魚やサメが。
右には、
美味しそうな動物。。。
天井 動物達の洞窟
Il soffitto 、 La Grotta degli animali
素敵でしょう?
モザイクや貝などを使っているんですよ。
グロテスク模様って言うんですね。
この洞窟、
典型的な
マニエリスムと言って、
この当時はこの言葉もないくらい、
初期の様式なんです。
そして、ここには
ここにこないだ書いた
バルジェッロ美術館に展示されている
ジャンボローニャの
鳥達がいたんですよ。
これ。
あと、もうひとつ
ジャン・ボローニャの
海から上がるヴィーナス
があったんですが、
このヴィッラの近所の
もうひとつのメディチ家のヴィッラに
お引越ししました。
あー
もう一度行きたい。。。
このよちよち歩きの赤ちゃん、
もう成人してるね。。。
このヴィッラはここまで。
次回は、ここの直ぐ側にあった
ペトライアの別荘
について書きます。
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