今回の検査は血液と随時尿の検査でした。検査後、1時間程経ってから糖尿病内科の診察がありました。診察室に入り、私から先月と今月の血糖値・血圧・体重等の測定記録と最近の状態についてまとめておいたものを渡し、先生から検査結果を受け取りました。先に、先生に検査結果について説明してもらいました。

腎臓の状態を示すeGFRは38で、今までで最も悪い値でした。CKDのステージ分類では今までのG3aからG3bに進んでいます。ショックを受けましたが、先生はいつもと同じ「横ばい」という表現で軽く流していました。「どこが横ばいやねん」と内心でツッコミを入れつつも、最近読んだCKDの本に、クレアチニンの値から計算するeGFRは実際の糸球体ろ過量(GFR)とは±30%程度の誤差があると書いてあったことを思い出しました。そのことを話すと否定はしなかったので、そういう風に検査結果を捉えていて「横ばい」という表現になったのかなと感じました。また、CKDの6つのステージはeGFRの値によって細かく区分けされていますが、糖尿病性腎症(CKDの中には色々な病気が含まれていて、糖尿病性腎症はそのひとつ)の5つに分かれている病期分類ではeGFRが30未満か30以上かでしか区別されていないので、糖尿病内科の医師としては変化をあまり重要視していないのかなと思いました。

今回は検査結果に補正カルシウムと無機リンの項目がありました。腎臓の機能が落ちてくると異常値になるようですが、まだ正常範囲内でした。

ヘモグロビンの値は10.2でした。先月は11台で貧血改善のためのエポエチンベータペゴルの注射がなかったので下がっていました。

糖尿病関連の項目では、HbA1cが5.5、GAは13.0でした。前回のHbA1cは5.8でしたので下がっているのですが、ヘモグロビンの値が低く貧血なので、HbA1cは「あまり当てにならない」ということでした。毎日の血糖値からするとGAよりも乖離が少ないと私は感じています。

その他には、クレアチンキナーゼが今回は高く761でした。スタチンはもう飲んでいないのでその影響ではないのですが、今週は徹夜もあり前半はほとんど寝不足だったのでその影響かなと思いました。

先生の説明の後に、私から最近の状態について話しました。

血糖値は就寝前以外は7月よりもよい値でした。

血圧は7月と比べてあまり変化がなかったのですが、低血圧になったことが2度ありました。昼食時にグレープフルーツを食べ、夕食後に飲んでいるカルシウム拮抗薬のベニジピンの影響でした。低血圧で気分が悪くなるのは初めてでした。症状の感じ方として低血糖とは区別がつけられますが、少し似ていました。5年程前は血圧の上(収縮期)が90未満だったので低血圧はどうってことないと思っていましたが、下(拡張期)が50位だったのでそのせいかもしれません。ベニジピンの添付文書に相互作用を及ぼすものとしてグレープフルーツジュースが載っていることは知っていましたが、果実ならばジュース程ダイレクトに影響しないのかなと思い、時期的にリンゴが美味しくないこともあり、代わりにグレープフルーツを食べていました。また、睡眠時間が長く取れた日は血圧が低く、睡眠時間が極端に短かった日は高血圧で、睡眠の影響が大きいと感じました。

食事については平均すると先月よりも摂取エネルギー量は低く、夕食での摂取量が多かったり、食事を抜くことがあったり、あまり管理できませんでした。

体重は平均すると0.5kg減り、BMIは依然として22台でした。

運動に関しては、暑さの影響もあり頻度が下がっていましたが、2日に1日以上のペースで行えました。

他には、3カ月毎に通っている眼科のクリニックで7月に診察を受けたのでその話をしました。眼科の先生から、右目に出血があると言われましたが、レーザー治療を行うほどではないということでした。ここ1年程HbA1cの値がよかったので安心していましたが、確かに食事のコントロールが段々と悪くなっていました。平均としてみると値はよくても、一時的に血糖値が高くなることが以前よりは多くなっているのでその影響かもしれないと思いました。

診察の時には、私の状態について話すだけでなく、糖尿病に関連したことを質問するようにしています。2年前に入院した際に検査項目に血中C-ペプチドがありました。この項目で膵臓から出ているインスリンの量を推測できます。その時の値は正常範囲内でした。このことから、私の場合はどうして糖尿病なのか尋ねてみました。分泌されているインスリンの量が少ないということはなく、インスリンが効きにくいか、またはインスリンが遅れて分泌されるからだろうということでした。今、α-グルコシダーゼ阻害薬が処方されているのはそれに対応するためということでした。

診察の後は、診察室を出て処置室に向かい、エポエチンベータペゴルの注射を打ってもらいました。その後、看護師さんに次回の検査等指示書に随時尿の検査があることを示して、自宅で採尿する際に使用する紙コップとふた付きのプラスチック製の小さな試験管の様な容器(スピッツ管)をもらいました。私の1日の尿の量は24時間蓄尿の時に量ると2リットル後半で、量そのものは少なくないのですが、日中はあまり尿が出ません。尿は腎臓で血液から作られます。立っている時は寝ている時に比べて腎臓に流れる血液の量が少なくなるようなので、昼間は尿が少なくなるみたいです。以前に、病院で採尿しようとして尿が出なくて困ったことがあったので、それ以降は自宅で採尿しています。早朝尿(の中間尿)が腎臓の状態を一番良く反映するようなので、病院で採尿する随時尿と比べて実際により近い値になるのではないかと思っています。自宅で採尿時に使う紙コップと容器の費用が余分に掛かるので病院には申し訳ないのですが。

病院からの帰りに、検査結果を取り出してあらためて見直しました。eGFRの値は悪かったのですが、尿素窒素や尿酸の値も普段よりも悪いことに気がつきました。今週は色々あり血糖値の変化には気をつけていたのですが、他には気が回らなかったので脱水気味だったのかなと思いました。