おととい、突然、中学時代の友人、イさんからメッセージが届いた。
イさんの友人がハーセプチン投与で悪寒と熱がでたそうだ。
蘭翠はどうだった?
という短いメッセージだった。
分かる。
こればかりはクリスマスも年末も正月もない。
スイスでの治療はもう4年前になる。
まず、FECというオレンジ色の抗がん剤を4回、3週間に1回。
Taxotereという強烈なのを3回、3週間に1回。
その後、右の胸を全摘手術。
そしてハーセプチンを続けた。
全部で15カ月間の治療だった。
わたしはハーセプチンは楽だった。
ピンピン元気というわけではなかったけれど、山に散歩に行ったりした。
Taxotereはとても辛かった。
「身体が鉛のようになる」とフランス語の説明書に書いてあった。
その通りになったので、「薬が効いている」と自分に言い聞かせて寝ていた。
イさんのお友達、ハーセプチンが効くといいな。
ハーセプチンを開発したアメリカのお医者さんはすごい。
日本語では「希望のちから」(living proof)という題名の映画になっている。
ネズミの実験、製薬会社が「研究が長い、高い」「売れるのか?」と疑う場面、「効いても効かなくても、実験でも兎に角何でもしてほしい」という患者、色々な場面を思い出す。
謎の国にはDVDを持ってこなかったけれど、また今度きちんと観たい。
今年はあまりブログを書けなかったけれど、読んでいただいてありがとうございます。
来年もよろしく。