MGCの感想【前田穂南編】~今日はかいわれ大根の日 | 過労士★ランニングクラブ熊本

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本日は早朝4時に出勤して、夜7時半に終業で残業は6時間半。


日曜日に男女同時中継されたMGCの視聴率が発表されましたが、

男子を中継したTBSが16.4%、女子のNHKが13.5%という結果となりました。

大会前に瀬古利彦氏が「40%いくかも」と過剰な期待を寄せた分、やや少ない数字に思えますが、

2局合わせて箱根駅伝並みの30%近くに達し、天気のいい日曜日の午前中という在宅率の低い時間帯であることを考えれば十分に高い数字と思いますし、

今後、4年ごとに実施されて大会が周知されていけば、より高い数字も望めることでしょう。


個人的には参加人数が10人と少なかった女子の視聴率が意外と健闘したなという印象です。

その女子の優勝者、前田穂南選手についての感想を。



2位の鈴木亜由子選手に4分近い大差をつける圧勝劇であり、

本人も途中で仕掛けたという意識はなく、いつの間にか独走になってしまった感じで、あっけない勝負であったように思えますが、

こうして全力を振り絞らずに勝てたということは、来年の本番を見据えれば悪いことではありませんし、

むしろ大激戦だった男子の選手たちが反動が来ないかどうか心配であります。

前田選手は予選を流して勝ったと思えば、より来年への期待は高まるというものです。


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前田穂南選手はまだ23歳と若いのですが、すでにフルマラソンのキャリアは今回のMGCが6戦目。



初マラソンとなった2017年の大阪国際を2時間32分台のまずまずのタイムで終えると、続く夏の北海道でマラソン初優勝。

2018年に再び大阪を走って自己記録を2時間23分台まで伸ばすと、秋には海外マラソンを経験。

2019年の東京では極寒の中、日本人2位でまとめ、今回の酷暑のMGCで初優勝と、



キャリア6戦の中に国内、海外、暑さ、寒さ、あらゆる環境で行われたマラソンが凝縮されていて、

そしてすべてのレースで外すことがなく、故障もなく、充実した競技生活を送っているのがうかがえます。


唯一前田選手に足りないものと言えば、世界大会の経験がないこと。

これまで五輪のマラソンでメダルを獲得した選手たち、高橋尚子さん、野口みずきさん、有森裕子さんには、

いずれも初めての五輪出場を迎えるまでに世界陸上のマラソン、もしくはトラック種目に出場した経験がありました。


前田選手は2018年の世界ハーフマラソンには出場(35位)していますが、


来年3月にポーランド🇵🇱で行われる世界ハーフも走って頂き、少しでも強豪外国選手に揉まれる経験を積んでいって欲しいものです。