昨日の記事では陸上競技の大会の中止・延期について述べましたが、
関東学生陸上競技対校選手権大会、通称関東インカレも5月に予定していた開催を延期するとの発表がありました。
具体的な開催時期については明らかとなっていませんが、今年度内での開催を目指すということで、
最悪、来年の3月まで可能性を探るという状態になるかと思います。
これで6月に行われる全日本大学駅伝の予選会も延期になることは必至で、
仮に運よく夏の間に新型コロナの感染が落ち着きを見せて、秋からスポーツイベントが再開できる環境になったとしても、
大学長距離界は三大駅伝に加えて、全日本と箱根の予選会、関東インカレ、日本インカレなどと、
短期間のうちにビッグイベントが目白押しとなる可能性があり、選手への負担は相当なものになることが心配されます。
そして、合宿も満足にできないなど、例年に比べてかなり練習が不足した状態でシーズンを迎えるわけですから、なおさら故障などの危険度は増すことになります。
今後この流れはさらに広がり、陸上界もいずれ無縁ではいられなくなるかもしれません。
一人の選手が感染すれば、部員全員が同じ寮で生活しているチームなどはチーム全体が隔離され、しばらくの間、全選手が走ることさえできなくなります。
健康な選手でも、あまりハードな練習をすると抵抗力を落とすおそれがあるので、そこまで追い込んだ練習もできなくなり、
せっかく飛躍的に記録が伸びてきた大学長距離界、そして日本長距離界も、ここで大きな足踏みを強いられることは避けられない情勢です。
ただし、これは日本に限らず全世界共通の話でもあります。
海外の国の中にはランニングを含めた一切の外出が禁止され、
もしも外を走ろうものなら警察に逮捕されたり、暴漢から襲われるといったところもあるそうです。
それに比べれば日本は各地で外出自粛要請が出ているとはいえ、
ランニング自体は認められている雰囲気ですので、まだ恵まれているほうだと言えます。
とは言え、これ以上感染拡大が深刻になっていけば、いずれ日本でも屋外の運動が自粛される運びとなることでしょう。
その時に備えて、話題になった海外の動画のように、ベランダを何千往復したり、居間を何千周して42.195kmの距離を走ったり、
そういったトレーニングも冗談抜きで真剣に検討していく準備をしておいたほうがいいのかもしれません。