プロ野球のセ・リーグは開幕から2週間が経過して、各チームともすべての球団との対戦が一回り終了しました。
我らが読売ジャイアンツは15試合が終了して10勝4敗1分けと最高の滑り出しを見せました。
5カード連続して3連戦の初戦を勝利し、負け越しは1度もないという、
立ち合いで素早く上手を取って、盤石の寄りで白星を積み重ねていく、全盛期の貴乃花を彷彿とさせるような安定した戦いぶりです。
ただし、最初の5カードまでは首都圏開催で、ほとんどがホームの東京ドームでの試合であったことは頭に入れておかないといけません。
明日からの5カードは関西圏に舞台を移し、甲子園やマツダスタジアムなどでの試合が続くため、
一気にこれまでのリズムが崩れてしまう可能性もあります。
あとは、かねてより心配している坂本勇人選手の状態も気がかりです。
ここまでは新型コロナ陽性による開幕前の入院を感じさせない活躍が続いていますが、
その入院による調整遅れの反動がいつか出てくることは間違いなく、それが明日からの長期遠征で露呈してくる恐れは十分にあると考えているのです。
巨人との開幕3連戦ではチャンスでことごとく凡退し、開幕から18打席無安打と大ブレーキを起こしたボーア選手も、
日曜日の試合では満塁ホームランを打つなど急激に状態を上げてきています。
バースの再来と言われるボーア選手ですが、バース選手も来日して開幕から15打席連続ノーヒットを記録しており、
その球団記録を37年ぶりにボーア選手が更新したことを思えば、
なるほど、いずれはバースを超える存在になるかもしれないと恐れるのであります。
あと他球団で気になるのはヤクルトの健闘ぶりです。
多くの評論家が開幕前は最下位を予想していましたが、ここまで7勝7敗の3位につけています。
野村克也監督時代は日本一とBクラスを交互に繰り返したように、
前評判が高い時は低迷し、低い時に好成績を残すチーム体質は昔からと言えます。
巨人は今週はその阪神、ヤクルトと油断ならない相手との対戦が続きますので、
そこをどう乗り切るかで巨人の今季の本当の力が見えてきますし、
その成績次第では、巨人の独走となるのか、大混戦となるのか、今季のセ・リーグのゆくえも見えてくることと思います。