お客様の主訴によくある
首が回らない、肩が突っ張る、
肩が上がらない、腰を曲げると痛い、
膝が曲がらない伸ばせない。
これらは動きの訴えです。
整体院での施術前後の確認検査で
肩や腰などの可動域を確認します。
施術後に少しでも関節可動域が
増えていればOKというもの。
この場合、お客様が遠慮して言わない、
問診票にも書かない症状を見逃す
恐れがあります。
「言っても無理だろうなぁ~」
「どうせこれは治らないだろう~」
お客様の自己判断があります。
実はここに気付けてこそ一流。
主訴だけを鵜呑みにして施術した
つもりになっていてはまだまだです。
整体師からお客様の辛いところを
言われなくても見つけてあげるくらいの
スキルが必要。
その方法が静的検査です。
これは安静時の筋骨格系の歪みを
捉える方法でお客様に腕や足を動かして
もらって確認する動的な見立てとは異なります。
なぜこの事を書くかというと
静的検査を行う同業者が少ないから。
親孝行で肩を叩いて「楽になったわ~」
マッサージでほぐして「気持ちよかった~」
ストレッチや操体法で筋肉バランス調整して
「動かしやすくなりました~」など、
そんな一次的な現象に施術者側が左右されて
良いのでしょうか?
静的検査を行わない同業者は
リラクセーション系のお店と同レベル。
静的検査に動的検査を足すと
施術精度は上がるでしょう。
お客様の無言の訴えに気づき指摘、
説明して施術、こんな些細なことから
「そういえば昔~」など話が広がる事も
ありますし、過去に受けた無理な施術の後遺症を
発見するきっかけにもなります。
隠しても分かりますよ、
おかしいものはおかしいので。
安静時における筋骨格系の歪みの
0.5~1mmの差異が症状を齎す程
繊細な身体がある事を理解しましょう。
整体師・鍼灸学士 和田 浩
090-2597-7225