むぎの城さんぽ

【郷原城】ごうばらじょう
【別名】－
【構造】山城
【築城者】真田昌幸
【築城年代】１５８２年（天正１０年）頃
【指定史跡】－
【場所】群馬県東吾妻町大字郷原　地図

郷原城は、１９９２年に吾妻町教育委員会が測量調査時に発見されたました。
真田昌幸が武田勝頼を潜龍院へ迎えようとした際に、潜龍院と共に
岩櫃城の出城として築城されたものと思われます。
他にも、物見や真田道の関所としての役割をしていたという説もあります。



潜龍院

織田・徳川連合軍による甲州征伐時、真田昌幸が武田勝頼を迎えるために３日間で建てたといわれる館城で、
古谷御殿と呼ばれていました。
しかし、武田勝頼は古谷御殿には入ることなく、天目山で自害してしまいました。
この潜龍院跡から郷原城への搦手道が続いています。


搦手道

実は、今回郷原城へ行く計画はしておらず、目的は潜龍院さんぽだったのですが
ここで郷原城の行き先案内看板を見てしまったがために吸い寄せられるように足を延ばしていました。^^;
草も刈って下さってあったので、これは行くしかあるまい！
刈りたてホヤホヤです。ありがたや～



ここからは一般の観光客が踏み込まない場所となるため、一気に道は細くなります。
とは言え、ハイカーなども通る道なので迷うような道ではありません。
くま…歌を歌いながら、鈴を鳴らしながら楽しく行きましょう！



神様が住んでいそうな大きな岩肌が見えて来ました！


社

大きな岩の下に社があります。
やはり神様がいらっしゃいました



ちょっと角度がきつくなりますが、看板も見えて、あと一息です。



登りきったところで尾根に到着。
ここでルートが別れます。
もちろん、郷原城へと向うのですが、山頂へのルートは昨年の台風により
通行止めとなっています。


土橋

ゆるく主郭へと続く道。
主郭手前では土橋を構築しています。
そこから北側を覗き込むと切り立っています。
もっと掘りきっちゃってもいいんじゃない？とも思ったのですが
急勾配は登って来ないだろうから虎口を守れば由ということか。


案内看板

縄張図がありました。
郷原城については、あまり資料を持ち合わせていないので貴重な資料です。
この縄張図を基に場所を確認しながら進んで行きます。


主郭

看板のあるところから登ってすぐに主郭となります。
物見に丁度良いサイズでしょうか。


土塁

主郭南西部には土塁が見られます。



堀を切ったように落ち込んでいる場所もありますが、
これは人の手によって堀込んだものではなく、自然の地形のようです。



南側は斜面が急で登って来られそうにない。



東側へ段々と郭が続いています。


虎口

東側の虎口です。



郭はまだ先まで延びていて、その先には堀切があります。



下の堀切まで行かずに引き返してしまいました。※残念な奴です。



やはり岩櫃の御膝下だけあって切り立っている部分や
岩肌の見える部分も特徴的です。


もともと、郷原城へ行く予定ではなかったのですが潜龍院へ来て郷原城の看板を見つけた時に
これは行かねば！と思い寄ってみました。
様子を見て、藪のようなら諦めようと思ったのですが結局行けちゃいました。
残念ながら昨年の台風の影響で岩櫃城へと繋がる道は通行止めのため
通り抜けは出来ませんが、城址を巡る良いハイキングコースなのではないでしょうか。
そのうち開通したらハイキングに行って、道筋と歴史を辿ってみたいなあ。。。


令和２年５月３０日登城