過去問「を」解くのではなく、過去問「で」学ぶ意識。 | 「予備校講師」兼「家庭教師」の名古屋大生の雑記

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勉強だったり、日々の感情だったり、色々綴ります。

こんばんは、櫻井です。

 

今日は過去問の取り組み方について

予備校で語る機会があったので

その際にまとめた内容を綴っていこうと思います。

(自分は古文や現代文を教えることが多いので、

その2つを対象として話しています)

 

 

あなたは過去問に取り組むときに

どのような意識でいますか?

 

「とりあえず解いてみる」

「自分の現在の学力チェック」

「出題傾向を知る」

 

予備校で質問をしてみたら、

このような意見が多かったです。

 

まあ取り組み方に正解とかはないと思いますが、

自分だったらどうするかって考えた時に

あなたにおすすめしたいのは

過去問で学ぶ」という意識です。

 

 

 

個人的に受験において大切なのは

再現力」だと思います。

 

 

 

受験っていうフィールドでは、

個性的な解答を求められるよりも

明確な理由付けをして正解を選んだり

自分の言葉で説明することを求められる方が多いです。

 

そう考えたら、その理由を見つける過程を

間違えなければ、ある程度の解答は出来上がるはずです。

 

理系科目はこの考えとは変わってくると思いますが

それでも「再現力」っていう力は

重要になるのではないかと思います。

 

なぜなら、まったく初見の問題に出会うことは少ないから。

今までの学んできたこと組み合わせれば解けるはずだから。

 

 

そういった風に考えていくと

過去問を解くときもただ解くのではなく

実際の入試ではこうやって答えにたどり着くんだなって

その過程を理解することに注目するのは大事です。

 

 

では、どうやって取り組んでいけばいいのか?

 

1)問題文の分析

2)本文中の分析

3)選択肢の分析

 

基本はこの3つに絞られてきます。

 

まずは問題文の分析。

 

問題文は「5W1H」のどれを求めているのか。

それを答える時はどういった過程を要するのか。

複数が関わっているときはどうやってまとめるのか。

 

そういったことに目を向けたことはありますか?

真剣に分析すると、問題文を見ると

ある程度注目していく部分が見えてきます。

 

何に注目して読んでいけばいいのかを

分かった上で読み進めていくのと

それを知らないで読み進めていくのでは

読むスピードも理解度もまったく異なります。

 

信じられない人は、

一度その文章の要約を読んでから

本文を読んでみてください。

 

びっくりするぐらい内容が入ってくるはずです。

 

 

次に、本文中の分析ですが

「具体と抽象」「因果関係」「比較関係」「登場人物」「心情の変化」等など

具体的にやることは色々ありますが

どれがその文章において重要になってくるのかを分かるには

読んできた数が大きく影響します。

 

勘といってしまえばそれまでですが、

問題文の分析を進めていくと、

なんとなく分かるようになってくると思います。

 

 

そして、最後に選択肢の分析。

これはマーク式じゃないと使いませんが、

マーク式の選択肢の作り方にもいくつかパターンがあり

それを分かってくると引っ掛けに気付きやすくなります。

 

「時制の差」「因果が逆」「否定・肯定の反転」等など。

引っ掛けにも頻出事項はあり、

どういった引っ掛けが出やすいのか

選択肢を分析していくことも大事です。

 

 

以上のように、過去問を分析していくことで

「再現力」は付いていくと思います。

 

さらに周りに教えてくれる人がいるなら、

その人の答えに至るまでの過程の

見て、盗み、真似をしてみること。

 

 

「再現力」とは言ってしまえば、

真似する力です。

 

しかし、なんとなくではなく

理解した状態でなのがポイントですが。

 

 

意外と長い文章になってしまいましたが、

このように過去問を取り組んでみたら

いかがでしょうか?