サ道第2巻のおかげで禁断症状が出てしまったわたくし。
速攻で近所のナイス銭湯、湯の楽代田橋へ。
男女湯日替わり方式("かぐら"と"いずみ")で、サウナの種類や露天風呂の有無に違いあり。この日の男は"いずみ"側。
施設情報などは過去記事もご参考に。
採点者 : サウニストヒモ
サウナ : 100~104℃表示 湿度そこそこ 10人分くらい 3段 テレビあり 6点
水風呂 : 22℃表示 塩素臭強め 4点
休憩 : アイテム無し 露天で工夫 5点
清潔感 : ロビーや脱衣所とてもきれい 浴場もそれなり 7点
お風呂 : 露天風呂 ジェット 電気風呂 シャンプー等の備え付けなし 5点
客層 : 平日16:00〜 おじさま達 穏やか 汗流しカットあり 7点
営業時間 : 15:00~24:30
料金 : 手ぶらセット 900円
総評 : サ道の2巻を夢中で読んでいたぼく。
サウナ欲が高まりきったところで突如目の前に銭湯出現。
サウナ神の思し召しに感謝しながら即入湯である。
晴れた昼下がりの銭湯の穏やかで明るい空気、最高ですね。水の音が心地好い。
湯の楽代田橋のバスタオルが好きだ。
店名が入っていて、そのフォントやサイズが良い。
いい感じのターコイズカラーで触りも悪くない。
外気浴を溺愛しているぼくとしてはビーチ外気浴に持って行きたくなります。
浴場もちょうどいい味わい。
くすんだタイルや固定式のシャワーヘッド、こじんまりとした3段のサウナ室の枯れた雰囲気もなんだか落ち着きます。
もはや1億総吉本評論家と化した我らがニッポン。ここ湯の楽のサウナ室も例外ではない。
おっさんが3人集まって、テレビで延々と流される騒動について、負けじと延々とガチャガチャ喋っている。
「轟さんの罪は何処へ行っちゃったんだ」
「最初の問題から逸れてきた」
「いやこれはいい機会なんだよ」
「契約書くらい書いてやれよ」
「テープよりタオル回してほしい」
おっさん達がことの経緯を細かく教えてくれる。
半ば自動的に時事ネタにも詳しくなれるサウナって本当に素敵。
パーデンネンやトカゲのおっさんは、別に広く世のため人のために動いているわけではないと思う。
いわば当事者であって、ファミリーだという自分の周りの環境や人を守りたい、世話になった人や目を掛けている人皆にもう一回チャンスを与えたい、与えてほしいという情熱からの行動なので、
それは爆裂お父さんみたいなファミリー外から見た、一般社会や常識と照らし合わせての不満や情熱とはズレがあって当然(お父さんなのにファミリーじゃなくてややこしい)。
キャシィ塚本は「動くのは自分のためでもある」とはっきり言っている。
ってちょっと深いことを言っているなと思う。
ギャラが安いとか待遇がどうだとか、
明石家さんまやダウンタウンはそこを経験していないわけではなく、同じような環境でスタートして誰よりも笑いを取ったから今がある。結果を出して登り詰めたんだという自負がある。
若手・中堅が会社が弱っている機を見計らって、ここぞとばかりに意見しているけど(そのコメントに笑いは一切無い)、
「私達は生まれつきオモロイ」。笑いを取っていればそんな不満は解決出来るんだ、本当に芸人ならそれをやってみせろ、という、笑いを忘れた芸人へのメッセージと受け取れる。
のし上がって自分の理想の環境を手に入れればいい。邪魔なものは蹴散らせばいい。離れて別で作るのもいい、人一倍売れてからなら全ての縁が切れるなんてことはない、会社なんてどれでもいいし無くてもいい、そもそももとから社員でもない。
成功者ゆえの論理だと切り捨てたくなるところだが、これは職人・芸術家など一芸で生きる人全てに通じる。
修行など、必要理不尽とでもいうようなものって、一般社会にはもうなかなか受け入れられないのかも知れない。もちろんそういったもの全てが正しいなどとはぼくも思わないが。
だけど、あらかじめ社会保障を受けている音楽なんてぼくは聴きたくない。
だから、ある特殊な世界や出来事に、外から自身の黒さを棚に上げて、鬱憤晴らしや暇つぶしで適当な口を挟むべきではないのだ。
匿名の正義ってやつで近頃世の中は清潔でつまらなくなる一方だ。
いずれにしても、これだけサウナ室の会話を独占する話題の中心に居ながら、表立っては動かず、メディアや野次馬を静観している浜田雅功は一番エモいと思う。
というようなことを、隣のおっさん達が話していた。
なんて熱い人達だ、他人事なのに、ただでさえ100℃で熱いのに。
ハマタの高笑いと結果発表が脳内を無限に駆け巡る。
ハマタにディープリラックスの海に蹴り飛ばされて、大波に飲み込まれる、、、
深く整いました。
ととのう率:75%