アメリカのGeorge Floydの事件は世界中に飛び火して、昨日の日曜日はロンドンのトラファルガースクエアにロックダウン中にも関わらず、多くのプロテスターたちが集まり抗議デモをしておりました。



このフィルムは、2019年度のBest Documentary BFI London Film Festival 2019として最優秀ドキュメンタリー賞を受賞した「White Riot 」(白い暴動)。

このドキュメンタリーフィルムは1970年代後半、イギリスは経済破綻状態に陥り、市民たちの不満と怒りが移民たちや黒人たちにぶつけられ、街は暴力であふれかえり、特に黒人たちがターゲットにされる中で、芸術家のRed Saundersを中心に若者たちで人種差別に対する“Rock Against Rasism ”(RAR)が発足されたたそうです。

”人種差別はイギリスの恥”として人種差別や不平等への反抗を主張し、抗議活動を始め、RARの活動は徐々に若い者の間に広がっていき、The Clashの曲”White Riot”から火が付き、そこから絶大なる支持受け、RARが主催したデモ行進とミュージックフェスティバルが1978年4月30日に実行され、ロンドンのトラファルガースクエアから最終地のヴィクトリアパークまでデモ行進が続き、ヴィクトリアパークでのミュージックフェスティバルには10万人もの人々が集結したそうです。

去年この映画を発表し、Winnerとなったこの人種差別がテーマの映画がなんだか今回の事件への予言にもなっているかのように感じてしまいました。(勝手になんでも結び付けてしまいます。)

70年代当時の若かりしエリック クラプトンはレイシストとしても有名で、検索すると彼の人種差別的な言動が数え切れないほど出てくるのですが、(彼もアル中やらヘロイン中毒でまともな神経はしてなかったでしょうけれど)後に、彼は人種差別について謝罪し、黒人のアーティストたちとコラボセッションしたり色々と活動していたようです。

Eric Clapton Apologizes for Racist Past: ‘I Sabotaged Everything’

The ClashのJoe Strummerが大好きでした。彼は外交官の父を持つお金持ちの家に育ったのにパンクを通じて偉大なメッセンジャーとなっていきましたが、彼はまともな教育を受け、知識と教養があったことから筋金入りのアウトローとはちょっと雰囲気が違っていたように思います。