<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンド
2018年8月29日、<購入・換金手数料なし>ニッセイ外国株式インデックスファンドの純資産総額が1,000億円を突破しました。

過去4回の信託報酬引き下げで、インデックス投資家の支持を集め、純資産を伸ばしてきたニッセイ。

先進国株式のインデックスファンドとしては後発組でしたが、今では1,000億円を越える規模にまで成長しています。

私はブログを始めた頃からニッセイ外国株式を購入しているため、今回の大台突破は嬉しいニュースでした。

ただ、最近ではeMAXIS Slim先進国株式インデックスという強力なライバルが登場しており、ニッセイ人気にも陰りが見え始めています。

現状把握のため、他のファンドと純資産総額資金を比較してみたいと思います。
 

先進国株式インデックスファンドの純資産総額(2018年8月29日時点)比較

先進国インデックスファンド比較(20180829)
(出典:各運用会社のデータ(2018年8月29日時点)から柴崎シュンスケが作成)

ニッセイ外国株式は、2位のSMTグローバル株式インデックス・オープンに300億円以上の差をつけています。あらためて、ニッセイの純資産総額の大きさには驚かされます。

ちなみにマザーファンドを共有するDCニッセイ外国株式インデックスの純資産総額は163.22億円。DCも順調に純資産を伸ばしている様子です。ニッセイのマザーファンドがどれくらい大きくなっているか気になります。

また、設定当初は批判的な意見が多かったeMAXIS Slim先進国株式もじわじわと純資産総額を伸ばしていますね。もう少しで、たわら先進国株式を追い越す勢いです。

一時期はニッセイ外国株式としのぎを削っていた、たわら先進国はあまり純資産が伸びていません。信託報酬の引き下げ競争に出遅れているため、仕方ないですね。3番手を目指して頑張ってほしいところ。

ニッセイ外国株式とeMAXIS Slim先進国株式の資金流出入比較

2018年に入ってからのニッセイ外国株式の月次資金流出入状況は、次のとおりです。 
  • 2018年01月:50.91億円
  • 2018年02月:23.18億円
  • 2018年03月:24.60億円
  • 2018年04月:19.55億円
  • 2018年05月:26.22億円
  • 2017年06月:18.31億円
  • 2018年07月:14.93億円

もう一方のeMAXIS Slim先進国株式の月次資金流出入状況は、 
  • 2018年01月:17.46億円
  • 2018年02月:19.16億円
  • 2018年03月:18.83億円
  • 2018年04月:19.26億円
  • 2018年05月:23.04億円
  • 2017年06月:20.94億円
  • 2018年07月:18.68億円
ニッセイとeMAXIS_Slim比較

ダントツの資金流入を誇っていたニッセイ外国株式ですが、6月以降はeMAXIS Slim先進国株式に逆転されています。

eMAXIS Slimシリーズは「業界最低水準の運用コストを将来にわたってめざし続ける」ことを明言しています。この宣言が投資家の安心を呼び、資金流入を伸ばしているようです。

実際、ブログやSNSをみると、eMAXIS Slim推しのインデックス投資家が増えている印象。「ニッセイ一強」の時代は終わろうとしているのかもしれません。

今後もニッセイとeMAXIS Slimの競争に期待

ニッセイは業界最低水準を明言していませんが、他社が信託報酬を下げると、対抗して引き下げてきた実績があります。私は、こうした不言実行なニッセイの姿勢が好きで、積み立てを継続しています(乗り換えが面倒という理由もありますが……)。

ただ、もう一方のeMAXIS Slimも巨大なマザーファンドを背景に値下げ攻勢を仕掛けており、今後も目が離せません。

ニッセイが下げれば、eMAXIS Slimが対抗値下げを仕掛ける
→ 負けじとニッセイも信託報酬を引き下げる


といった、インデックス投資家に嬉しいループを期待しています。

今後もニッセイさんには期待しています。eMAXIS Slimさん、たわらさんも頑張ってくださいね。


早速、青井ノボルさんが記事にされていました。

【外部リンク】ニッセイ外国株式が純資産総額1,000億円を突破!|インデックス投資で長期縦走へ