最近、ますます、こうした不思議な手法を、普通だと思う高校生が増えている。
現在、思いついた、非常に残念で痛い、志望理由書、面接、小論文の「手法」なるもを記しておく。
もちろん、ここに記してあることに対し、受験は要領なんだからなんて思う人もいるだろう。
それはそれでいい。
しかし、とてもじゃないが人を育てるとは思えない、こういった、「手法」が、これ以上、広まらないことを祈っている。
下に書いてあるような指導は、そもそも生徒の思考を伸ばし、人として成長させるものではない。
形だけの指導であり、生徒も指導者も、そもそも「考える」ことを放棄している。
よく考えて欲しいのは、AO.推薦入試とは、一般入試とは違う。
暗記や「型」で合格したいのあれば、一般入試に挑めばよい。
なぜ、じっくり「考える」ことから逃げるのであろうか?
なぜ、「ひとつの解答」を求めるのであろうか?
なぜ、「短時間」で済まそうとするのか?
なぜ、「コツ」などという愚劣なものに頼って誤魔化そうとするのか?
そもそも、こんなことを大学が求めていだろうか???
志望理由書
①テンプレートを利用する
書くためのテンプレートを探してきて、そこに大学パンフを見ながら言葉をあてはめる。
*テンプレート型の作成とは、考えることを完全に放棄している、
これ以上ない残念なものである。
②最初に志望校を書き、次は「きっかけ」を書く
これも「型」の典型。パターンで書いていける
*とても考えているとは思えない。これをやれば、他の受験生と簡単に 内容が被る。本当にそれで、後悔はないのか?
③やりたいこととして、「職業選択の具体例」として書く
職業とは、本当に自分がやりたいことでしょうか???
*例えば、看護師は「目的」ではなく、「手段」です。
もっともっと深く考える指導を受けるべきです。
面接
①暗記する
過去の質問を調べ、解答の文章を作り覚える。
この指導ほど、ひどいものはない。
*自分のことを語るのに「暗記」するのですか???
*ましてや、調べて覚えてこい、なんて指導は、もはや面接でなくなる。
②マナー練習
出入りや礼の練習をする
噛んだりどもったりしないように練習する
*こういったことは最低限で大丈夫。そもそも大学の先生は、普通以上のマナーなんか求めていない。
小論文
①「コツ」型
知識を並べて書く
書く「コツ」を調べる
大切なのは「知識と文章力」と思いこむこと。
起承転結で書けば、小論文なんかなんとかなる
誤字脱字直しに必死になる
*これらは、すべて小論文対策ではない。
*そもそも「対話」なき指導とは、単なる文章の添削にすぎない。
*「知識」と「文章力」よりも、何倍も「思考力」の訓練をすべき!
②なんとなく書く
書きながら、途中で書くことを考える
*これをしている段階で、小論文の練習でもなんでもない。