ギュッと握りしめた手を広げる

おはようございます。

スピリチュアル・セラピストのImanari Kiwa(今成輝和)です。

先日は主人のお誕生日でした。

いつも主人のお誕生日でも、
家族の誰かのお誕生日でも、
行きたいところをリクエストして、
あとは予約から段取りまで、全て主人任せ。

さすがに
節目のお誕生日だったので、
主人が喜ぶ何かを企画しようと思い、
去年から計画を立ててきました。

大々的なパーティーは、
喜ばないという事は解っていたので、

主人の大好きな演奏家の方に、
バースデー当日に演奏を
プレゼントして頂くことにしました。

お願いしやすい関係だったこともあり、
快く受けて下さり、
これは最高のプレゼントになる、
と思い、ワクワク気分でした。

ピアノが使えて、管楽器の演奏をできるレストランを探し、
レストラン側に交渉をし、
演奏家の方とも何度も打ち合わせをし、

サプライズの演奏に

主人がどんなに喜ぶかを想像しただけでも、
嬉しくなって、子供達と当日を待ちわびていました。

いよいよ明日が当日！となった時、
演奏家の奥様からのメール。

「大変申しわけないのですが、主人が本日熱が出てしまいました。」

との事。

膨れ上がった当日の夢と期待が、
ガラガラと崩れてきました。

ただ、今のこの世の中の状況で、
パーティーより演奏家の方のお身体が心配！

もちろん当日はキャンセルで、
ずっと計画してきたことは全て白紙。

すぐに明日のバースデーの計画を練り直し、
レストランの予約も仕直しました。

主人を喜ばせようと、
色々考えて、
最高のアイディアが閃いて、
計画してきたのに、

仕方のない事とは言え、
一瞬ガッカリしたことは事実です。

ただ、それよりも、

それなら、今できる最高のアイディアは何だろう？

とすぐに思える自分がいたのです。

主人が喜ぶ今私にできる事。

特別なイベントでなくても、
主人に家族からの感謝と、
大切に思っている気持を伝える事です。

結局、長年お世話になっているレストランで、
オーナーと話しながら、
アットホームな雰囲気でお祝いが出来ました。

主人もすっかりご満悦の様子。

結果とてもいいバースデーを
過ごす事が出来ました。

とても心配だった演奏家の方の様態も、
次の日には平熱に戻り、
感染症でもなかった事で、
ホッと、胸をなでおろしました。

今回の事は致し方ない事ではあるけど、

「去年から計画立てたのにー」

とか

「こうでなければ絶対やだ」

とか

「あー、もうどうしてこうなるの」

とか言う気持ちが本当になく、

気持をすぐに切り替え、次の楽しみに移る事で、
とても気楽になっている自分がいました。

以前の私なら、

一日違えばできたのに・・・

とか、

こんなに計画立ててきたのに・・・

など、仕方ない事なのに、
悔やまれた気持ちを持ったことだと思います。

立てた計画が実現できなかった事は同じでも、
その時の思いが全く違う事によって、
きっとその日の私自身の表情や、
出ている言葉も全く違う物になっていたと思います。

今年は、お正月早々から、
色々なでき事があったのですが、

その場その場で握りしめていたものを
広げていくことの連続です。

あの人がこんな事しなければ
とか
何故こんな事が起きるのかしら？
とか

本当は、人から何かをされているのではなく、
自分が自分の心を縛ってしまって、
窮屈にしている事がほとんど。

ギュッと握りしめている
その手を広げることによって、
解放されるのは、誰でもない自分の心ですね。

今回のでき事も、
とても小さなでき事ですが、
自分の心の執着の度合いを
見つめるいいきっかけになりました。