本番に弱い子を緊張に強い子にしてあげる為にやってあげるべきこと18・・・その3

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前回の続きでございます。

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(→本番に弱い子を緊張に強い子にしてあげる為にやってあげるべきこと18・・・その1)

(→本番に弱い子を緊張に強い子にしてあげる為にやってあげるべきこと18・・・その2

 

本番に弱い子を緊張に強い子にしてあげる為にやってあげるべきこと18・・・その2

 

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発達障害グレーゾーンの子の強い緊張を和らげる18のこと

11.心を整える

強いストレスにも、心の安定があれば、打ち勝つ事ができます。

心が整っている人は、苦手なことに立ち向かう体力があります。

“緊張が強い子”が緊張に対峙したとき、少しでもその“緊張”と闘える武器が欲しいのです。

それには、“心の安定”が一番です。

“緊張に弱い子”には、スキンシップが大切です。

その子それぞれ、方法は変わるかもしれませんが、親子のスキンシップの時間を大切にしてあげてください。

一緒にお風呂に入る。

子どもの大好きなお菓子を一緒に食べる。

尋問のように、今日あったことなどを聞きだすという作業ではありません。

顔を見合わせ、にっこり笑い合える時間です。

コミュニケーション能力を育てるためには、親子間のスキンシップが必要不可欠なのです。

そうして関係性を絆を深めていけば、内なる不安を、弱音を吐き出せるようになっていきます。

親子以外でも、そのような関係を大切にするとよいです。

祖父母や伯父叔母、お友達、お友達のママとの間にも、そのような関係性を築けたりすることがあります。

発達に凸凹がある子、発達障害グレーゾーンの子というのは、ある特定の感覚が優れているというこがあります。

気を許してもいい人というのも、その敏感な感覚で自ら見つけ出せるということもあります。

そうして、“内に悶々とする思い”に共感してもらえたとき、心は落ち着きを取り戻したりします。

“甘え”が大切なのです。

“心の安定”が“緊張”に立ち向かい、頑張る力になるのです。

12.身体を整える

内なる心の安定を乱される原因の一つとして、身体の不調があります。

女性は特に共感できる部分が多いと思いますが、いつも通り暮らしていても、些細なことで気持ちが落ち込みやすくなったり、普段は何でもないことで大きなストレスを感じたりします。

風邪を引いた、お腹の調子が悪い、寝不足だ、疲労が溜まっている、栄養が不足している

様々な身体の不調により、いつも以上に不快感が増すということが大いにあるのです。

“緊張が強い子”は、前日より不安感で寝不足に陥ったりします。

迎えた当日の朝も、緊張により、十分に食事をとれなかったり、お腹の調子が悪くなる子もいるかもしれません。

そんな中、自分が最も苦手としている“緊張が高まる場面”に出くわすのです。

不快感、不安感は増すばかりです。

身体が整っていないと、“強い緊張”とは闘えないのです。

前日の寝不足や当日の食欲不振はすぐには改善しないかもしれません。

なので、日々の暮らしが大切なのです。

身体を整えましょう。

添加物の多い食事というのが続くと、私たちでもそうですが、身体が乱れます。

私は特に肌にその身体の乱れが表れるのですが、すぐに大量な吹き出物がでるので、食生活を見直す必要性を感じます。

でも、小さな子どもの浄化作用は高いです。

一見、表面的には表れず、何の影響もなく感じるかもしれません。

ですが、確実に身体の栄養素というのは不足し、見えないところで不快感を感じているかもしれません。

身体に優しい食事が身体を作っている子どもたちには必要なのです。

現代のママは本当に忙しいです。

専業主婦の私でさえ、料理にかける時間は追われております。

できる範囲でいいのです。

おみそ汁のダシを煮干しでとってみる。お菓子にスナック菓子などを控えパンやいももちにする。できるだけ手作りの食事中心を心掛ける。

少しの努力で、できること、変えられる事はあると思います。

寒い日は温かく。

早寝早起きが基本。

身体を使った遊びをしっかりさせる。

身体を整える為に、私たちができることは、日常に溢れています。

13.夜に話さない

夜は不安感が高まりやすいです。

私もよくあるのですが、夜になり、暗くなり、身体がそんなに疲れていなく、布団に入る。

あらゆることに思考を巡らせていくと、楽しいことを考えるというより、あることない事考え、何だか不安の渦に巻き込まれ、ぐるぐるぐるぐると眠れなくなる。

そんなことが夜の方が多いような気がします。

その不安感で翌朝も寝不足でだるく、疲れが残ってしまうなんてことが。

でも、大抵は朝を迎えると、なんであんなに不安で悶々と感じていたんだろう?と思うくらい、不安とは無縁な朝を迎える事があります。

人間とはそのようなものなのです。

そのことに気が付き、夜の時間を大切にできると、“緊張や不安が強い子”の緊張や不安を軽減してあげることができるかもしません。

くれぐれも一緒に不安や緊張に呑み込まれ、強め合う夜を過ごしてはいけないのです。

もし、寝入る前に心配な事を子どもが言うようならば、

「明日、作戦会議しよう!」と朝には解決するという見通しを立ててあげてください。

「心配しなくていい。」という不安感の打ち消しの言葉で濁らせるのではなくです。

翌朝話そうとしてあげることによって、今感じている緊張や不安を膨らませることなく、最小限に留めることができ、寝入りやすいかもしれません。

14.緊張しているのは自分だけじゃないことを知らせる

“緊張が強い子”の心の中をのぞいてみたいと思います。

心臓のどきどき。視界は大勢の人達。みんな自分を見ているように感じます。「失敗したらどうしょう・・・」と失敗している自分を想像している子もいるでしょうか。

“緊張が強い子”の心の中には、「ぼく」「わたし」しかいません。

それでは、自分が作り出している強い緊張に勝つ事はできないのです。

客観視によって、冷静になれる事は大いにあります。

大人になった私たちが、人前で堂々とできるとき、心はどこか自分を客観視していたりします。

目線も内なる自分の心ばかりでなく、周囲を見渡しているのです。

“緊張の強い子”には、みんな一緒だということを教えてあげると、客観視や視野の広がりによって、自分の内なる感情をコントロールできるようになっていくことがあります。

「みんなも緊張しているんだよ。」「ママも昔、よく緊張したなぁ。」「パパは緊張してこんな失敗したことあるよ!あはは。」というように、緊張というのは、みんなの心に当たり前にいるもので、自分だけが特別、その緊張と対峙している訳ではないことを知らせてあげてください。

そうすることで、緊張する場面で、周りを見れるようになります。

自分の緊張ばかりに意識がいかなくなることが大切なのです。

15.ポジティブな声掛け

私は、“言葉には力がある”と思っています。

同じ事でも、使う言葉によって、人は本当に様々な影響を受けているものなのです。

“緊張が強い子”に、掛けてしまいがちな言葉は、

「そんなに緊張しなくても大丈夫だよ。」「大丈夫?」「がんばれ!」「緊張に負けるな。」

というものが代表的でしょうか?

どの言葉も、掛けられると、“緊張を消さなくては”と感じてしまいます。

心配や励まし、叱咤激励で、“緊張を消す”ことはできるでしょうか?

その答えは簡単です。

“緊張を消す”ことはできません。

では、どうしてあげるのがいいのでしょうか?どのように声を掛けてあげると、“緊張に打ち勝つこと”ができるのでしょうか?

それは、“緊張”をポジティブなものにする魔法の言葉があるのです。

“緊張”というのは、“新しい挑戦”のときにするもの。

“新しい挑戦”は“わくわくするもの”なのです。

緊張を“わくわくするもの”にできたとき、足を引っ張っていた“緊張感”は大きな力になるのです。

声を掛けてあげてください。

「さぁ!楽しもう!」「やってみよう!」「わくわくするね。」

すぐには変わらないかもしれません。

でも、成功体験を重ねていけば必ずいつか、挑戦はワクワクするものに変わっていきます。

言葉には力があるのです。

「失敗したら・・・」ではなくて、「よし。できる。ぼくはできるんだ。」と気持ちが盛り上がるような、わくわくするような“おまじないの言葉を作る”のです。

16.不安な気持ちに愛称をつける

不安で眠れない。。。朝早く目が覚めてしまう。。。

“緊張感”と上手に付き合えない子は、その行事を楽しむために身体を整えたいのに、心が騒ぎ、ぐっすりと身体を休めることが出来ないという子が多いように感じます。

そうある事を咎められたとしても、容易に自分の意思で変われるのであれば、みんな苦労しないのです。

そのように心が騒ぎ立ち、平静さを失っている場合には、その不安で緊張した気持ちに、可愛い愛称をつけてあげてください。

私たちはそのような心を乱し、騒ぎ立てる存在を、“わくわくさん”の仕業と言って笑い合っております。

hidakaが緊張で眠れないときは、「わくわくさんきてるね。」と親しみを込めて伝えるのです。

そうすると、不安で強張っていた顔がゆるみ、にっこり笑ったりします。

「大丈夫。仲良くできる。わくわくさんはあなたをワクワクさせるためにきた。ワクワクしているあなたは、緊張を楽しめ、パフォーマンスがあがるんだよ。」と伝えたいのです。

「わくわくさんが一緒のあなたは無敵。

ひとりじゃない。」

そうして、自分を信じる力をつけていくのです。育てていくのです。

17.手を貸し過ぎない

苦手を抱える子を育てるとき、気をつけなければならないことがあります。

それは、いつもいつも手を貸し過ぎてしまわないことなんです。

支援することに慣れ過ぎてはいけないのです。

子どもの能力は日々発達していきます。

その“力を見極める”のです。

容易にクリアできる課題ばかりにしてはいけません。

緊張に慣れてきたときに、必ず次のステップへあげる環境を提供するのです。

その機会を与えるのです。

そういう意味では、“自分で自然に”というのは、私たちの子どもは難しいかもしれません。

だから、発達障害グレーゾーンの子・発達に凸凹のある子・育てにくい子なのです。

手が掛かるのです。目を掛けなくては、環境を必要な時は整える必要があります。

腐らないように、根を伸ばしていけるように。

そうして基盤を作るように“緊張に打ち勝つ自信”をつけていくのです。

18.甘えれた時間で満たされた子が本当にタフな子

皆さんは“緊張に弱い子”を目にすると、どのような印象を持ちますか?

ひとりハキハキと大勢の前でしっかりと発言できる子の印象はどうでしょうか?

hidakaが幼稚園に通っていた時の事、ひとりの男の子がまるでドラえもんの世界の出来杉くんのように、何をやらせても、スポーツ万能、察しもよく、頭もいい。火のうちどころがないような子が一つ学年が上の子でいました。

学年が違っても目につく、耳に入る程、優秀な男の子だったのです。

誰もが憧れ、その子のママには“スペシャルなお母さん”と、皆、尊敬のまなざしでした。

一方、“緊張に弱い子”だったhidaka。

誰も「私の子育てを参考にしたい!」と願ったお母さんはいなかったと思います。

みんな口には出しませんでしたが、「一人っ子だから、甘やかして育てているのかな?」と感じたお母さんもいたと思います。

“緊張に弱い子”=“甘やかされた子”

という方程式は成立するのでしょうか?

実際、育てにくい子であったhidakaと向き合い、育ててきた私は、

“緊張に弱い子”=“甘やかされた子”

という方程式は、当てはまらない事が多いのではないかと感じています。

その多くは生まれ持った性格的なものが大きな要因なのです。

私がhidakaの幼稚園の頃に出会った出来杉くん。

公園でたまたま一緒になり、出来杉くんのお母さんと一度お話できたのですが、特別な事はしていないと言っておりました。

その子の持っている特性なのです。

ただ話していて、接し方で感じました。

その子の持つ能力をよく理解し、上手に甘やかしているということを。

その子それぞれ、社会で期待される事も違います。

出来杉くんのママはママで、そのような能力を生まれながら持ってきた子の特性をよく感じ、社会に必要とされる人に育てられるように、向き合い、手を掛け、目を掛け、丁寧に接しているのです。

そこには、子どものタイプは違いますが、参考にするものがありました。

甘えれた時間で満たされた子が本当にタフな子

ということです。

“緊張に強くなる”のに必要なのは、“甘えれた時間で満たされた”かどうかなのです。

甘えれた時間というのは、自分が主体だった時間。

人に合わせられる子というのは、家庭で十分に主体である事を感じている子です。

自分が主体で居られる場を持っている。

主体であるという事を充分に感じている。

そういう子が自分を信じる事ができ、自分の力を必要な場面で発揮できる子に育つのです。

“緊張に弱い子”が緊張に強くなる為に必要なのは、“自分らしくをよしとされる甘えられる時間”と“自分を信じる力”なんです。

自分らしく、持っている力をしっかりと揺るぎないものとして育てる事が大切です。

それに間違いはないのです。

 

まとめ

学習発表会というのは、私たち“育てにくい子”を育てるものとしては、一歩間違えると、その“育てにくさ”というものを痛感させられるものにもなります。

イベントというものに、何か大きな意味を感じ、怯えていた日々もありました。

“本番に弱い子を緊張に強い子にしてあげる為にやってあげるべきこと18”

18も少し多いし、書いていることも被っている項目もあり、もっとスマートにまとめようかとも思ったのですが、伝えたい思いがどの項目も強かったので、ご提案させていただきました。

緊張が強く上手に付き合えない大人はたくさんいます。

私もどちらかというと、緊張しない環境のほうが好んで生活しています。

でも、人間力を高め、人生を豊かに彩っていく事を考えると、“緊張”とは上手に付き合えていけた方が、世界は広がり、あらゆることに挑戦していくことができるのです。

hidakaの事をよく知っています。

ストレスのない環境で、好きな事を好きなだけ、静かに暮らしていく人生を歩ませようと考えた事もありました。

でも、本当にhidakaはそれを望んでいるのでしょうか?

大人になったhidakaが、「たくさんの経験が今の僕を作っている。」と感じてもらえるように、育てていきたいと思っています。

“緊張”と上手に付き合えるように成長したhidaka。

あらゆる事の挑戦への原動力になっています。

世界は広がり、あらゆる経験が、今後のhidakaの人生の彩りに繋がっていく事を願っています。

 

 

 

お付き合いいただき、ありがとうございました。

“緊張”との付き合い方、その子の持っている緊張度の高さによって、難しい項目もあるかもしれません。

でも、ひとつでも参考になれば幸いです。

一生物の“自分を信じる力”に繋がり、“緊張に打ち勝ち”豊かな人生を歩めるきっかけになれば・・・・!

 

 

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