オペラシロンスカに来て一番驚いたのは
外国人がいないこと笑い泣き
 
今はたくさんの外国人が在籍していますが、
当時は日本人はおろか、ヨーロッパの他の国から
来た人もいませんでしたキョロキョロ
 
(厳密に言うとロシア出身の人はいましたが
ポーランド国籍を取得して
私が来た時にはすでに
正式にポーランド人になってましたびっくり)
 
なので、仕事は全部ポーランド語ゲロー
 
私一人のために違う言語を使えというのも
おこがましい話ですから
ヴロツワフで得た知識をフル活用して
理解しようとして
それでもたくさん分からない言葉があったので
周りにいる英語話せる友達に
毎回意味を聞いていましたキョロキョロ
 
その時友達が毎回鬱陶しがらずに
翻訳してくれたおかげで、
1年後にはリハで使う言葉の8~9割は
理解できるようになりましたウインク
 
 
 
 
 
最初の年はシーズン始めにオペラがたくさんあって
次から次へと覚えることがあって大変でしたガーン
 
私の初舞台と同時に前監督が辞め、
新監督の試用期間が始まったタイミングで
主力だったダンサーが何人か辞めたので
その人達の穴を、
同期の子と二人で全て埋めましたガーン
 
本番の2日前に初めて役が分かることもあったし
新人以外はもう皆何年も踊っている作品だから
リハも流して終わりやし
脳みそはこの時が一番辛かったかもチーン
 
でも当時一緒に住んでたバレエ団の先輩が優しくて
ビデオを貸してくれたり
覚えるのを助けてくれたりして
おかげで最初のリハからいつも
完璧に踊れるように準備して臨めましたキラキラ
 
振り覚えが悪くて、言葉が分からないからこそ
先生や先輩方に迷惑を掛けたくなくて、
どんな作品のリハでも
ソリストでもコールドでも
できることは全て準備してから臨んだのですが
 
その努力のおかげで
「アイは新人で、しかも言葉も分からないのに
どの踊りも最初のリハから全部完璧!
なんて仕事ができるんでしょう!」
と、少しずつ良いイメージを
持って貰えたんだと思います。
 
オペラシロンスカは、
バレエを続けられるか、辞めなければいけないかの
崖っぷちにいた私に
手を差し伸べてくれたバレエ団で
しかも、契約を交わした時
特に総監督が 私のことがとても必要だ、
君のことは大切にしていきたいと
話をしてくれていました。
 
そのことは涙が出るほど有り難くて
いつも自分がどうしたらバレエ団の役に
立てるか考えながら働いていましたニコニコ
 
 
最初から割と歓迎ムードで
すぐにたくさん友達ができて
誰にでも可愛がって貰ってはいたのですが
バレエの監督は最初の半年くらいはまだ
外国人である私を
信用しきっていなかったそうです真顔
 
最初はオペラの中のソロパートでも
ホームでは踊らせてもらえず
ツアーの時だけやらせてもらえたり、
 
それでしっかり踊れることが分かっても
私より期待されている先輩がいたので
私はその人が踊れなくなった時のための
控え選手でした笑い泣き
 
リハ2回でソリストの役のデビューなど
試すような試練がたくさんあって
そこでその先輩より評価が上になり
ようやく今のように
常にソリストの役を貰えるようになったのです。
 
その先輩はもう辞めてしまって
仲良くなりましたが
辞めるまではものすごく険悪で
目の前で悪口言われたりして怖かった…笑
言われてる悪口全部分かったけど
怖すぎて言葉が分からないふりをしました滝汗
 
 
 
 
 
 
 
靴の支給は、
トウシューズはグリシコ、サンシャ、ブロックで
バレエシューズはサンシャかブロックです流れ星
 
支給のシステムが割といい加減で
本当に必要な時に全然こなかったり
来てもサイズやモデルが
間違って来ることが何度かありましたゲロー
 
去年も、新シーズン始まって
毎日ドンキのリハをしてたのに
本番の三日前までトウシューズが来なくて
ようやく届いたのがサイズ間違いだったり
本当にありえないことが起こります笑い泣き
 
Axiomを頼んでAxisがきたこともあるし笑い泣き
 
私にとってこれが
うちのオペラ座で唯一の不満です笑
 
 
 
 
 
ここで、うちの劇場で上演している
バレエ作品を紹介しますニコニコ
 
白雪姫(子供向けバレエ)
オペラのホームページより。
 
最初はリスと花を踊っていましたが、今は
悪い魔女を踊らせてもらっています照れ
 
この作品は子供用なので
派手なテクニックは出てきませんが
とにかく皆の演技が素晴らしい!
特に小人さん役のベテランたちの演技は
プロ中のプロで、とっても可愛くて大好きピンクハート
 
 
くるみ割り人形
この作品も子供用で、クラシックですが
ちょっと創作バレエっぽい感じ。
 
ポーランドは変わっていて、
11月末か12月に始まったくるみが
2月頃まで続きますびっくり
 
私は1年目からこの作品はめっちゃ忙しくて
人形、ねずみ、雪、アラビアか中国と花
を踊っていました!
 
最近は客人、ねずみ、雪、アラビアで
中国を踊らなくなったのがさみしいぐすん
 
 
 
シェヘラザード/メデア
コンテンポラリーのダブルビルです。
 
一年目の時にプレミアをして
振付家から直接二作品の主役を
学ぶ機会をいただきましたお願い
 
プレミアはコールドでの出演でしたが
翌シーズン、メデアで
主役デビューをさせてもらいましたお願い
 
プレミアの時はバレエ団でたった一人
主役もコールドも習っていたので
毎日8時間全てのリハにいるのは
本当に大変で疲労困憊でしたゲロー
 
パートナーだった男の子たちは
監督やオペラの新体制に反発して
怪我休暇をとっていなくなってしまい
私は練習さえさせて貰えなかったのに
主役リハには必ずいないといけないのが
辛くて辛くて仕方なかったえーん
 
しかも主役を射止めた子が若かったので
主役をするくせに態度が悪かったり
その子が無邪気に放った一言に
ものすごく傷つけられたりして
もうボロボロでしたえーん
 
パートナーがいないから一人で
練習するしかないのが惨めで
私はこんなにまじめに頑張ってるのに
何が悪くて主役をさせて貰えないんだろう…
と感情を堪えきれなくなって
スタジオにいてその子を見るのすら辛くて
物陰に隠れて泣いたりしてました笑
 
ただ一つ良かったのは
この振付家には本当に可愛がってもらって
色んなことを教えていただいたこと。
それだけじゃなくて
もう心が折れる寸前だった私の頑張りを
いつも見てくれていて
「アイみたいに働く人のことを
プロと言うんだよ」
と、皆の前で言葉に出して肯定し
認めてくれたり、主役の子に向かって
「アイの方ができてるから
しっかり見てコピーして」
と、まさかすぎる発言もありましたえーんキラキラ
 
その時は辛かったけど
あんなにも気にかけて貰えてたのは
ありがたかったなぁと思います。
 
それに後でちゃんとデビューさせて貰えたので
もうこの辛かった思い出はクリアになりましたウインク
 
ドンキ
去年プレミアがあったドンキ!
うちの劇場で唯一の純クラシックで
20年ぶりにレパートリーに復活した作品ニコニコ
 
よくよく考えたら、これが私にとって
初めての純クラシックのプレミアでしたおねがい
 
捻挫したり膝を痛めたり
まあとにかく大変でしたが
花形の街の踊り子(メルセデス)と森の女王を
踊らせてもらって幸せでした照れ
 
 
 
 
レパートリーと、私の思い入れは
こんな感じですにやり
 
バレエだけじゃなく、オペラも含め全ての作品を
120%でがんばってきたので
全部の作品に思い入れがあるし
私は自分の所属するオペラ座を
心から誇りに思っていますニコニコ
 
 
 
 
 
 
 
 
本番の時、衣装さんが衣装を着せてくれたり
ヘアメイクさんが髪の毛や顔を綺麗にしてくれたり
出番の前には放送で呼んでくれたり
その辺はヴロツワフの時と同じ感じです照れ
至れり尽くせり照れ
 
ヘアメイクのお姉ちゃんは特に親切で
お団子くらい自分でやるからいい!って言っても
わざわざ楽屋に来てやってくれますびっくりキラキラ
 
 

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