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 香港をはじめとしたアジアの街で生搾りの果物のジュースを売るジューススタンドを見かけるのは珍しいことではない。東南アジアの街でも増えていると思われる。ただ、タイの街のジューススタンドといえば、こういうシロップのような液体がズラリと並んでいるのもよく見かけたものである。

 シロップのような、と書いたが、実際かき氷シロップのように甘さが強烈で味が濃い。注文を受けると、ガバッと袋やコップにいっぱい氷を詰め、そこに指定された味のシロップを注ぎ入れ、最後にストローがさしこまれる。

 氷が半ば解けるくらいがちょうどよい飲み頃であるが、喉が渇いているときには飲み頃がやってくる前にずいぶん飲んでしまうことになる。とはいえ、暑い土地で動き回った後は、その暴力的な甘さが心地よく感じることもある。

 値段も味もチープだが、なぜか懐かしい気分にもなる。子供の頃にこういう飲み物ばかりを飲んでいた記憶はないが、もしかしたらその感覚は駄菓子などと共通するのかも知れない、と思ったりもする。

【写真】2018年11月
【文章】2019年6月

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