2018年11月17日(土)
海が見える流鏑馬牧場に行ってきました。
私は流鏑馬の経験が少しだけありますが、ここの牧場に初めて行く人は必ず、午前中は講習会、午後は速歩で先導付きで2〜3走のみ、と聞いていました。
桜流鏑馬で知り合ったA先輩が、この日は練習に参加するという事で、実はちょっとだけ人見知りをする私は、ずっとA先輩のそばを離れませんでした
牧場に着いて、この日の練習会の開会式的なものをやった後は、経験者チームは皆さん練習場へ。初参加の私は講習の受講です。A先輩〜後ほどまた〜
でも
講習会はむっちゃ楽しかったです(以下の話は講師のお話をkiriが理解して書いていますので、もし何か間違いがあったとしたら、それはkiriの誤認であり、講師に非は一切ありません。)
流鏑馬で使う日本の弓の特殊性の説明から入りました。
弓を持った時の上下の比率が2:1の弓は、世界的にも珍しいそうです。普通は1:1。これは諸説あって、長い弓だと馬に乗った時に邪魔になるので下を切り捨てた、と一般的に言われていますが、ここの講師のK先生がおっしゃるには
「日本人はこの弓が好きだったんだと思うよ」
との事でした
魏志倭人伝によると、「倭人」は上が長くて下が短い弓を「牛馬なく」使っていると書いてあるそうです。(講師のお話だけで、私自身はまだ裏付けを取っていません)なので、馬に乗る時邪魔だった説はないのではないかと。そして1:1の弓も日本にはあったそうですが、廃れてしまい、今残っているのはこの2:1の弓なんです、ということです。
この弓の特徴としては、
①矢の直進性
②弓の不完全性を射手が補なう
の2点が挙げられます。
①矢の直進性
放たれた矢が放物線を描くことが多いですが、日本の弓は、矢は直進して最後の最後にすっと下に落ちるそうです。
②弓の不完全性を射手が補う
これが日本人好みのファジー性ではないかと。
アーチェリー等1:1の弓は、人がなるべく介在しないように出来ているそうです。弓矢は完璧。人がなるべくその完全性を損なわないように射るのがキモ。握りの部分だけ細くなっていたりする物があるのは、その表れ。
2:1の長弓は、弓の幅だけ右に逸れたり、矢を番えた角度や持ち方などによって、何処に飛ぶか分からない。そこを射手が補う。または、射たい方向や角度への応用性が高く、射手が関わる部分が大きいとも言える。道具に頼らず、射手の腕で見せるというのが、日本人好みなのではないでしょうか。
文化人類学的考察ですよね。
面白いです
長くなったし、文章ばっかりになってしまったので、一旦切りまーす
確かに長〜い
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