下手の横好き(馬と獅子が好きです)

主に西武ライオンズ、競馬のことを主に書いています。

【2018年 西武ライオンズ10大ニュース(vol.②)】今年も獅子10大ニュースを独断で勝手に決めてしまいました。今日は6~8位を発表。

昨日に続き
2018年 西武ライオンズ10大ニュースの第二弾です。
今日は6~8位を整理したいと思います。
5位から上位は後日まとめます)


ちなみに、昨日の9~10位は、
【9位】破竹の開幕8連勝
【10位】獅子40周年記念

でした。


それでは今日の本題に入りましょう。


【8位】天国と地獄
  (救世主となる移籍組)

投手陣の課題については、
開幕前から不安視されており、
阪神を相手に洋介と榎田のトレードを行い、
中継ぎ陣の問題が露呈すると、
ヒースKマートを獲得し、
中日を相手に金銭トレードで小川を得しました。
榎田は先発ローテの3番手柱として、
ヒースは新守護神として、
Kマートは勝ちパのセットアッパーとして
小川も貴重な中継ぎとして
活躍してくれました。
正直、彼らの働き無くしては
リーグ優勝はあり得ませんでしたね。


榎田については、トレード時、
大丈夫かな?という心配をしておりましたが、
私の見立てが誤っていました。


2軍で調整してから、
4月12日ロッテ戦で初登板しました。
榎田本人は、試合前コメントで
「どちらかというと粘り強く投げる投手
 だと思うので、走者が出ても温かく
 見守ってくれれば
」とのこと。
阪神時代は
2ボールになるとちょっと
 スタンドがざわついて、

 3ボールになったらオイオイと。
 四球を出したらしっかり投げろっていう声が
 スタンドから聞こえました」と苦笑い。
まあ「しっかり投げろ」と柔らかく言ってますが、
「何やっとんじゃ、ボケ!
 しっかり投げろや!ぶち殺すぞ!」
という感じ
じゃないでしょうか。


この日は
被安打5、与四球1、与死球3でしたが、
浅村2ランで点差が離れたこともあり、
6回107球を投げて失点2とQSを達成し、
5年振りの先発での勝利
を得ました。
被出塁数が多かったので微妙かな、、、
とまだ思っておりましたが、
次に中継ぎで1試合を挟んで
あれよあれよと
先発での4連勝を果たします。
被出塁数は少なくないのですが、
4/12ロッテ戦で6回を2失点でQS達成
4/30楽天戦で6回2/3を2失点でQS達成
5/6楽天戦で6回を無失点でQS達成
5/13ロッテ戦で7回を無失点でHQS達成
本人の言うとおり
粘り強い投球で
試合をしっかりつくっていきました。


榎田は、今年一年間、
出塁許すも、失点許さず
粘り強い投球術にあるため、
先頭を出そうが、
そう簡単に崩れず
踏ん張る投球を魅せてくれました。
簡単にピンチに陥りますが、
そこからエネゴリ・スイッチが入ります。
また制球力が良く、
意図する所に投げ込むことができます。
フィールディング
素早くて上手い
です。


相手から榎田を見れば
ヒットも打っているので
榎田を攻め落とせそうな気になりますけど、
残塁祭りに上げられるので、
相手もストレスが溜まります。
落とせそうで落とせない、
一見、チャンスだ!と相手に燃え上がる火
それは思わせぶりによる幻影であり、
気づくと消沈させられている。
一旦、持ち上げられるものの、
そこからたたき落とされるわけだから
相手にはストレスが溜まります。


2ケタ勝利を挙げるのに
あと1つでもたつきましたが、
132回2/3を投げて11勝4敗(勝率0.733)
防御率3.324、QS13(QS率0.591)
併殺打19個(リーグ1位)

2ケタ勝利を挙げて
先発の3番手柱として
大いに貢献してくれました。


優勝が決まったときに本人は、
とても嬉しいですし、
 正直、去年の今頃の自分のことを考えたら
 本当にまあ、天国地獄じゃないですけど、
 すごい差なんですけど...。
 本当に、西武に来れて良かったと思います」
とコメントを。

その天国地獄』発言については、
昨年は、もう戦力外だろうと覚悟していたようで、
アメリカの独立リーグや高校の教員など
別の道を見据えていたそうですが、
今年は優勝して、会見にも呼ばれ
昨年と比べればまさに天国という意図のようでしたね。


今シーズン印象に残った試合を聞かれると
「やっぱり、古巣の阪神に交流戦で勝てた試合
とのこと。その理由は、
「一番、自分の中では...、気持ち的にあれだったかな。
 そこで、西武の一員になれたのかなって思いがあります」


《THE FEATURE PLAYER》魅せた獅子魂!! L榎田が古巣相手に7回3失点の粘投で今季5勝目!!


来年は2年目になり、研究もされるでしょうが、
当然、来年も先発陣の中心として活躍して欲しいです。


他の新加入組も大いに活躍しました。
特にヒースについては、
交流戦直前から中継ぎ陣が総崩れとなり、
守護神・増田が機能せず、
ファビオ代用という目先の策が失敗に終わり
八方塞がりの状態でしたが、
新守護神として救世主になってくれましたね。
17試合連続無失点を果たし
奪三振率が12.025と立派な数値をマークしました。

Lヒース 最大の武器は…新魔球 『ナックルスライダー』!!《THE FEATURE PLAYER》


Kマート
与四球率が高く、出塁を許すと危ういですが、
長身から繰り広げる角度のある重いストレートが良く、
左右へ落ちるサークルチェンジが
そのストレートの迷彩になり

来年も期待したいですね。

ライオンズ・マーティン 一切の隙を与えない完璧な投球 2018/10/18 パーソル CS パ final L-H


小川苦しいときの助けになりましたね。

新天地で躍動!! L小川 与四死球ゼロ&失点ゼロの安定感!! 《THE FEATURE PLAYER》


鷹との第一次天王山でも3戦連続で登板し、
しかも、9/17の3戦目には
ウルフ緊急降板でピンチの中、
2回1/3のロングリリーフで凌いでくれました。

このとき、今回のような天王山という重要なカードで
チャンスを与えて活躍させること
(途中入団なので)獅子軍団にもっと馴染ませる、
獅子の優勝に貢献している実感を充実させるという、
辻監督の親心もあったのかな?
という気もしました。


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【7位】MVP山川、ベストナイン6名輩出
    契約更新も優勝特需でウハウハ

2018年度ペナント・レース表彰選手「ベストナイン」には
西武からは、リーグ優勝効果もあって
投手で雄星、捕手で森、一塁手で山川、
二塁手で浅村、遊撃手で源田、外野手で秋山と
最多6選手が選ばれましたね。

各選手のコメントは、
◆雄星(投手・2年連続2回目)
「今シーズンは、野手の方に打っていただき勝利した試合ばかりでした。試行錯誤を重ねた1年でしたが、賞をいただくことができてとても光栄です」
◆森(捕手・初受賞)
「パ・リーグのベストナインに選ばれ、とてもうれしいです。来シーズン以降も続けて受賞できるよう、これからも練習に励み、今シーズン以上の成績を残せるよう頑張ります」
◆山川(一塁手・初受賞)
「初めての受賞でとてもうれしいです。選んでいただき大変光栄に思います。これから毎年この賞をいただけるよう頑張りたいと思います」
◆浅村(二塁手・3年連続3回目)※一塁手で1回
「選んでいただき光栄です。毎年目標にしている賞なので本当にうれしいです。来年もまた選んでいただけるよう頑張ります」
◆源田(遊撃手・初受賞)
「選んでいただいて大変光栄ですし、またリーグ優勝したチームの一員として受賞できたこともうれしいです。トレーナーやスタッフの皆さまのいろいろなサポートがあったからこそだと思います。来シーズンもチームの勝利に貢献できるように頑張ります」
◆秋山(外野手・2年連続3回目)
「選んでいただき非常にうれしいです。また、チームが優勝した中で、ライオンズからこれだけたくさんの選手が選ばれたこともうれしいです。これからもチーム内で切磋琢磨し、たくさんの選手が選ばれるよう、また自分も負けないように来シーズン以降も頑張っていきます」
◆辻監督
「(ベストナインに選ばれた6人)申し分ない。自信にして欲しい。守りだけでも、打つだけでもない。総合力。ただ、まだ6人でしょ。俺らの頃は10分の8だからね」とニヤリ。


そして年間のリーグMVPには
山川が選出されましたね。


40号到達!! L山川 今季の『調子乗っちゃって』を振り返る《THE FEATURE PLAYER》


受賞した山川は、
「(受賞の予想は)していないです。浅村さんだと思っていました。(聞いた時は)めっちゃうれしかったです。個人としてはホームランにこだわっていましたし、これからも続けていきたい。打点は浅村さんに勝てなかったですし、他のチームに行きますけど、超えなければいけないライバル。来年はボクがホームランと打点で勝てるように頑張りたい。
「浅村さんがいなくなることによって絶対的なピンチなんですけど、ボクにとってはチャンスだと思っている。今までは浅村さんがかえしてきたランナーを今度は自分がかえしていきたいですし、そこはしっかり責任を持ってやりたい。自分が大きくなるチャンスだと思っている」と断言しました。


山川の凄さはホームランですが、
山川の場合、
IsoDの高さが評価(0.115でパ・リーグ1位)でき、
それが
出塁率OPSの高さにもつながってます。
そもそも、山川は
好調なときはIsoPが高く、
不調なときはIsoPが低いです。
すなわち、
好調のときはボール球をしっかり見極められますが、
不調になるとボール球でもぶんぶん手を出し沈みます。
それ故、山川にとって、
IsoPは好調不調の肝心なバロメータになります。


今年の契約更新では、
秋山の複数年契約失敗はありましたが、
活躍できた者の年俸
優勝特需により
ウハウハでしたね。


【契約更新12/5現在】
(減額以外の1軍経験者、緑色:倍以上増
選手名 年俸 前年比
多和田  8000 △5400
榎 田  5500 △2800
平 井  3500 △2000

野 田  3000 △1300

今 井  1800 △500
小 川  1700 △500
小 石  1330 △100
伊 藤    820 △220
松 本    800 △300
相 内    640 △90
中 村 28000 -
秋 山 23490 △1490
栗 山 13700 △700
山 川 11000 △7760
森          8000 △4000
源 田  8000 △3900
外 崎  7000 △4300

金子侑  5700 △700
岡 田  2870 △520
木 村  2360 △500
斉藤彰  1500 △300
山 田    650 △100
金子一    650 △100
熊 代  1000 -


今年は10年振りのリーグ優勝でしたから、
優勝特需により増加も当然なわけですが、
来年以降
その先のFA権取得年を見据えて、
巧みに複数年契約を締結させることが必須です。
後々のFA権取得時期を見据えて、
お支払いは計画的に!

※FA移籍可能時期
2019年秋:秋山、十亀
2020年秋:金子侑
2021年秋:岡田、木村、斉藤
2022年秋:外崎
2023年秋:山川、森、源田、多和田、
     平井、野田 


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【6位】おかわり君の怒濤の復活
   (逆襲の放物線)


<おかわり君月別成績>


おかわり君の不調
田辺政権時代からと長期間の泥沼状態でした。
しかし、6月の本塁打3本を皮切りに
7月8本、8月12本、9月5本
6試合連続本塁打もあり、
28本を稼ぎ、リーグ6位まで押し上げ、
夏場に驚異の復活劇を成し遂げました。

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特に与四球率の向上により
出塁率も高くなっており、
(7月0.347、8月0.423、9月0.361)
OPSも概ね0.9~1.2と高値をマークしました。
(7月1.032、8月1.196、9月0.937)
本塁打のみならず、
与四球を含めて出塁する
ことからも
獅子の攻撃に大きく貢献し、
8月の月間MVPにも輝きました。

しかも、この時期は山川らも不調になりつつあったので
このおかわり君の活躍は
優勝に向けて大いに助かりました。


正直、おかわり君は、
「既に終わった」と思っておりました。

追い込まれてから、
落ちる球でスカっと空三振
するのは
今までに見られていましたが、
大好きなストレートについていけず
いとも簡単に振り遅れて空振りをしていたから
です。
アスリートの命綱である
動体視力が衰えてきたからか?

とも思いました。


ところが、おかわり君は
50g軽量のバットに変えて蘇ります。
さらに、今まではどっしり構えていたところで
一気に振り切って打ち込んでいましたが、
年齢的に瞬発力が衰えてきただけに、
その静→動の打ち方では
速いストレートに対応できなくなってきた
ので、
今は構えたときに肩を動かしながら
バットを軽く下げてから振り出す
という
動→動の打ち方に変更しました。
それにより始動が早くなるので、
速いストレートにも対応できる
ようになり、
そこにバットの軽量化も活かされました。
そして、おかわり君自身、年齢も踏まえながら、
「逆方向も理想なのかな」
と考え直すようになりました。


さて、おかわり君の課題については、
来年も同様の活躍がデキるか?
ですね。
当然、来年はもう一つ年を重ねるので
今年以上の覚悟と鍛錬が必要です。
おかわり君の来年のデキは
チームにとっても大きなカギになります。


あとは、守備面ですね。。。
失策もそうですが、
どうしても、スタート、始動が遅いから
他選手と比べて
守備範囲が狭くなるのがネックです。

浅いゴロ打で内野被安打の不安が大きいです。


来年の開幕までに
少しでも改善できるといいです
が、
年齢的なものもありますからね。
また疲労蓄積の懸念もありますから、
適用方法の見直しも必要です。
(DHでの適用増、守備交代等)


まあ、
はじめの一歩を大切にする源田を見習って、
せめてスプリットステップくらいは
して欲しい
ですね。



さて、5位から上位は後日まとめます。
(つづく)