んにちは、オオイです。


今回のテーマは、


《誤算と実力》


です。


それでは、参りましょう。





 新年が明けた先週の1/2・3、
待ちに待った「箱根駅伝」が開催されました。


ご覧になりましたか?


平成最後のお正月は、
晴れの穏やかな天気に恵まれました。


競い合う者にとっては、
最高の舞台だったのではないでしょうか。





 その恩恵もあってか、
東海大学が10時間52分09秒の総合新記録で
初優勝しました。


おめでとうございます!


東海大学の「青学の5連覇阻止」に、
「やればできる」ことを改めて思い知らされました。




 対する青山学院は、5連覇ならず大変残念でした。


今回の青学の敗戦によって、
「"100%"はありえない」こと、
そして「油断大敵」を再認識しました。





 結果としては、
大学駅伝界や東海大学、そして青山学院にとっても
よかったのではないかと私は思っています。


なぜなら、
もし青学が5連覇を達成していたならば、
他の大学に諦めムードが漂いかねないからです。


また、青学も天狗になりかねないからです。


お互いに競い合ってこそレベルアップにつながります。


そういう意味では、
(早稲田がシード落ちしたことを除けば)
私が願った通りの結果となりました。





 しかし、なぜ青学は負けたのでしょうか?


素人ではありますが、私なりに分析してみました。


あくまで記録だけをみると、
やはり往路での遅れが響いていることが分かります。


特に、4区と5区が区間賞の選手よりも、
それぞれ4分近く遅いのです。


対する東海と東洋は、
2分以内の遅れに収まっています。


結果論ではありますが、
それぞれ1分30秒以内の遅れにとどめていれば、
(状況が変われば結果も変わったかもしれませんが)
復路で東海をも逆転できたことになります。


原監督の「4区までで2分差以内なら5区で逆転できる」
は実現できなかったかもしれませんが、
総合では実現していたかもしれません。





 片や東洋は、総合でなぜ逆転を許したのか?


これも記録を見ると見えてきます。


青学とは逆に、
復路の9区10区が大ブレーキとなっています。


やはりそれぞれの区間で、
区間賞の選手よりも3分前後遅れています。


東海と青学が1分以内の遅れにとどめたことも、
後退した大きな要因となっています。





 青学は4区間(うち2区間が区間新)で、
また東洋は2区間(うち1区間が区間新)で
区間賞を取っています。


しかし、東海の区間賞は1区間(区間新)のみです。


その一方で、全10区のうち
青学は3つ(2、4、5区)、東洋は2つ(9、10区)の区間
で2~4分遅れました(いずれも区間順位2桁)。


それに対して東海は、2分以上遅れた区間はなく、
全て1桁順位を死守
しています。


特に全10区間のうち7区間で、
3位以上
と安定していました。


それが、総合優勝に結びついたのでしょう。





 今年は、
往路、復路、総合の優勝校が異なるという、
稀にみる結果となりました。


しかし、レベルが低かったわけではなく、
むしろ、往路、復路、総合も含めれば
8区間、13人・校で区間新記録が達成されるという、
非常にハイレベルな大会となったのです。





 競い合っている選手は大変ですが、
観戦・応援しているわれわれにとっては
混戦の方がおもしろい。


各校の選手のレベル・状態、各校の戦略・駆け引き、
コースとの相性、気象条件等によって
その結果が変わってくるのが駅伝。


だから、
さまざまドラマが生まれ、
感動を呼び起こすのです。


自己ベストの選手を多く持つ大学が
必ずしも勝つとは限らない。


それが駅伝です。





 もし、
自己ベストの選手を多く持つ大学が必ず勝つならば、
原監督の筋書きどおりに青学が優勝したことでしょう。


原監督が「4区と5区が誤算」と
コメントしていました。


5区の竹石選手の中継地点での冴えない表情を見て、
何か変だなと私は思いました。


彼はポーカーフェイスで気持ちを読取にくいのですが、
4区で予想以上に差が開いている情報が入り、
プレッシャーと気負いがあったのかもしれません。


真偽は分かりませんが、
実際に誤算となる事態が起きていたようです。


それは、4区岩見選手の「低体温症」、
そして5区竹石選手の「両足の痙攣」です。


どちらも通常の力を発揮していれば、
区間15位、13位になるような選手ではありません。


私も全く同じなのですが、
5区竹石選手は練習中はなにも異常はなかったのに、
本番で足の痙攣が起きてしまったそうです。


練習とレース本番の違いの中に、
痙攣を起こす原因が何かあるのかもしれませんね。





 いずれにしても、こうしたアクシデントは、
どんなに注意をしていても、
誰にでも起こりうることです。


しかし、それらをうまく回避し、
普段の力にいかに発揮できるか

駅伝のチーム力なのです。


東海大学の勝因は、
それを見事に達成できたことだと私は思います。





 今までの東海大学なら終盤に落ちてくるのに、
今年は落ちないので不思議でした。


しかし、それにはやはりその要因があったのです。


それは、今までのスピードに加えて
距離の練習もしていたそうです。


そうした練習の工夫
今回の優勝に結びついたのですね。





 さあ、各校が来年に向けてどのような練習を積み、
その結果を出してくれるのか。


来年の素晴らしいレースが今から楽しみですね。





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