こどもフェスタinとうかつの開催について
昨年開催し大好評だった、脳性麻痺の子どもや難病、医療的ケア児、を対象にしたイベント、こどもフェスタinとうかつの開催が決定いたしました。
kodomofestatokatsu.wixsite.com
予算なく、HPもkikuoの手作りという超DIY感溢れるイベントですが、その分アットホームで支援者側と当事者側の垣根がないものとなっております。諸事情により千葉県の東葛地域在住の方限定のイベントとなってしまい大変恐縮なのですが、いつも読んでくださっている方で、該当地域に住んでおりましたら、遊びにきてくださると大変嬉しいです。
--
脳性麻痺のシュウを育てる一方で、kikuoは、ソーシャルワーカー/社会福祉士として働いております。当事者側であり、支援者側でもある立場ですので、本ブログでは珍しく、支援者側としての意義を少しだけ書いてみます。
kikuoの生業としている福祉業界、隣接する医療、教育、そしてそれに関連深い行政職は営利企業と比較して、とても不思議な世界を形成しております。なんというか、それぞれのナワバリを大切にし、外からの侵入を拒む傾向にあります。非営利セクターの仕事であることはつまり、ユーザーへの利益を最大限高めていかなければならないはずなのに、ユーザーの事情ではなく、自身の事情に合わせる傾向にあり、縦割りの仕事、業界ごとの仕事で、それぞれが個別に動き、結果ユーザーが不利益を被っていることも多く見受けられます。
こどもフェスタinとうかつの実行委員には、kikuoのような福祉機関だけでなく、NPOの方、医療機関、行政各市、県庁の方、そして当事者家族も参加しております。自治体ひとつとっても、縦割り行政と言われるように担当課が変わる全く相手にされないことも多い中で、自治体すら違う、市と県という単位すら違う時の、各所への調整はほんとうに骨が折れました。星一徹よろしくちゃぶ台返しのように、もうやめだやめ!と何度言いかけたことか。。。正直、単一機関の方がフットワーク軽く、自由度も高いイベントになります。しかし、脳性麻痺の子どもや難病、医療的ケア児の抱える諸問題には、上記した立場の方全てが関わり向き合っていかなければなりません。障害福祉サービスは市が管轄し、小児慢性特定疾病医療費助成は県が管轄し、それらを利用して療育や医療機関へ通い、学齢期になればそれまで受けてきたケアの内容を特別支援学校に引き継がなければなりません。それぞれが独立して動いては、こどもたちが不利益を被ることになるのです。だからこそ、より困難な複数機関を実行委員とする開催を目指すことにしました。開催までの準備の過程で、イベントを通して、それぞれの立場の方が、それぞれの事情を知り、理解し合い、顔も見える関係を築いて欲しいからです。開催場所を特別支援学校にしているのにも、そういった理由があります。
開催すら危ぶまれた今年度でしたが、なんとか告知できるまでにこぎつけました。
会議を進める中で、それぞれの事情がわかってきて、じゃあその上でどうする?というような建設的な議論も多く生まれるようになりました。事情の違う人、価値観の違う人とお仕事をするのは、苦しい反面、課題を乗り越えた時の達成感、一体感は凄まじいものがあります。
開催までもう少しありますが、参加者だけでなく、運営側にも利益のあるイベントになうように、準備して参りたいと思います。
---
暑さに負けて疲れに疲れていた今日この頃、昨年の開催の経緯を読み返して、やる気滾らせたkikuoでした。
早く涼しくなって欲しいですねー。